２話　《パン焼きのハードルが下がる考え方》

パン焼きって難しそう？
私も自分で焼いてみるまではそう思ってました
お菓子作りよりハードルが高く感じていました

でも、そもそもパンて。。。と考えていくと
あれ？！できるかもしれないと思えたんです

「パン」

それは
今も昔も
人々が生きるために
命を繋ぐ糧に作っている食べもの

小麦が主食の人々にとっては
私たちが日々ご飯を炊くように作っているもの

昔の人にとっては
パンを焼くことは日常であり
暮らしの一部

そう考えると誰にでもできそうです

そんなある日たまたま出会った
噛みしめるほど美味しい天然酵母のパンを焼く
姉さんの簡単だよー！の一言

パンに対しての
ハードルがグッと低くなったある日
台所で初めてパンを焼いてみました

小麦　酵母　水　塩

たった４つの素材　
これだけで美味しいパンが作れると知った日

温度管理もしないし
ほぼこねない
小麦の力にお任せです

手でこねる生地は気持ちがよく
ぷわっと膨らむ生地はかわいくて
焼いたら 驚くほど 美味しい！！！

ほんとにパンが焼けた

自分の手で作ること　やってみると
見える景色がガラリと変わります

目には見えないけれど
確実に生きてる菌たちと話したり
四季の旬のものと合わせて作るパンは
毎度 季節の祝いのようで 楽しいです

コツと流れさえわかれば
パン焼きの理論や職人技がなくても
誰でも作れるとてもシンプルなこと
形がいびつでも　でこぼこでも愛おしい

自然と五感が開いてく
自分の手を使い 作るという 豊かなひと時
手のひらに宿る癒しの力はすごいなぁと毎回感じています

イーストのように最初から思い通りにはいかないの
相手は私たちと同じ個性のある生き物
相手がわかると要所がわかって驚くほどシンプルです

長時間発酵　その熟成時間で
引き出される美味しさと満足感
そして体への負担が少なく消化に優しい

何より 自分や家族　食を共にする大切な人たちが
美味しいひと時を 共にできるパンが焼けたら最高ですね

これができれば 一生もの

暮らしの中になじむ
簡単で楽ちんなベーシックなパン焼き

石橋を叩いて壊すわたしができたのだから
気持ちがあれば誰でもできると思っています

パン焼きも
案ずるより産むが易し
まさにその通りでした

暮らしと塩と薬草園