![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52538202/rectangle_large_type_2_3559239197dd6b4611cf9c20a4df89f7.jpg?width=1200)
デジタルで描くときは頭で描く、アナログで描くときは心で描く
思考を描く
iPadで描いていると気は、描きたいイメージに合わせてブラシを選択したり、色を選択して描く。痕を残さずに簡単に消すことができるしコピーすることもできるから、色々な表現を合わせる実験もできる。
これだけ表現のコントロールが効くと、思い通りの絵を描こうとしてしまう。
頭で考えた絵を考えた通りに描こうとしてしまうのだ。
想像を描く
絵の具でも鉛筆でも画材を扱うのは難しい。簡単にはコントロールできない。
同じ色を作ったりはみ出さないように均一に塗るだけでも一苦労だし、間違えを直すときもあとが残って元通りに直せるとは限らないから簡単に実験することはできない。
思い通りに描けないことなんて当たり前だ。しかし思いもよらないものが現れたとき、想像が広がる。こうしたらもっと良くなるんじゃないか、こんな表現もできるんじゃないだろうかと未知の可能性が広がり始めるのだ。
自分を超えたい
考えて描いた絵はわかりやすくて面白くない。ああしてこうしてこれを表現しました、というものが画面に現れてしまう。自分が考えることなんてたかが知れているから、考えたことを考えた通りに描いても驚きや感動がない。
ぼくは絵を描くときには驚きや感動が欲しい。描いていて自分がワクワクするような発見をしたい。常に未知の世界の広がりを感じながら、自分の想像を超えたものを描きたい。だからぼくは画材で描くのが好きだ。
デジタルは便利で効率がいいけれど可能性は広がらない。