【映画感想】チケット・トゥ・パラダイス「元夫婦ケンカップル最高!」【ネタバレあり】
広告のダイジェストを見た時から「なにこれ絶対好きじゃん!!」と思わず膝を打った映画。ネトフリに入ってたので、やっと観ました。
ネタバレとか気にせず書いてしまうと思うので、見たくない人は回れ右してください。
ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが(元)夫婦なんて、「オーシャンズ12」の再来か!?って感じだし、ジュリア・ロバーツinバリなんて、「食べて、祈って、恋をして」の再来か!って感じだし、とにかく私が青春を共にしたジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツがいい感じに歳を重ねて今元夫婦なんですよ。
好きじゃないわけがない!
元々、破局後腐れ縁ケンカップルが大好きなわたくし。下らない罵り合いや小競り合いをしながらいい歳した大人が子犬のようにじゃれ合ってるんですよ。
既に破局してるから「相手に良く思われよう」とも思ってない、素の姿が描かれるのがね、もう大好物です。
イケオジが子供のような喧嘩を繰り広げているのも可愛いんだけど、序盤(起承転結で言ったら最も中だるみしやすい承あたりかな)の使い方も上手かった。
娘の結婚を阻止するためにバリに来た2人がチェックインしたホテルのバーで、娘・リリーと一緒にバリに来ていた娘の親友・レンがデイビッドに「リリーははぐらかすけど、2人はどうして離婚したの?」と聞く。
うまいなぁ。わざわざ今更リリーとの会話で出すのも野暮な話を、娘と同じように可愛がってるリリーの親友に聞かせるなんて。
さっきまであんなにジョージアとドタバタギャースカしていたデイビッドが、哀愁たっぷりにクソイケおじモードをかましながら、離婚になった経緯を語る。
「ああ!もう!絶対まだジョージアのこと好きじゃん!!!」
未練たらたらなのに言い出せない不器用ヘタレオジ、たまらんね。ジョージ・クルーニーの使い方をよく分かってる。
このシーンでデイビッドの本心を密かに知れるから、このあとの物語も中だるみせずに観られるんだろうなぁ。デイビッド〜がんばぇ〜!
いい大人が無邪気にはしゃいでるのも良いですね。
デイビッドとジョージアが、娘夫婦との酒の席でテンションが上がって、現代っ子の娘がドン引きするほど古臭くてクソダサいダンスで最高潮にフィーバーしてるのも最高だった。
やーーべーーー、私はまだ超絶ダンディのイケオジにここまで恥ずかしいことさせられねぇ。酒の演出って怖ぇわーー。
でもね、あぁーこの2人、やっぱりお互いがいちばん波長が合うんだろうなーーって瞬間の、最高に楽しいワンシーンでもありました。
そしてなんやかんやで娘たちとも和解して、バリ滞在最終日の朝。
気持ち新たに元夫を見ると、砂浜で現地の子供たちの遊び相手として無邪気にはしゃぐ姿。きっとリリーが小さい頃から今日までずっと、いいパパだったんだねぇ…そりゃそうよね、じゃなきゃ一人娘が離婚した両親とこんなに揃って一緒に居られんよね。
引っ込みがつかなくてずっと喧嘩してたジョージアだけど、やっとデイビッドのいい面が見えるようになったのね。
わかる、バリってそういう、心洗われるような、余計なものを削ぎ落とす効果あるよね。
自分たちの心に素直になった2人が、結局大人気ないクソダサ演出で終わるのも、中盤のクソダサダンスがあるので楽しい思い出とリンクされてて浮かなくてとてもよかった。
「ただしかっこいいジョージ・クルーニーの夢を壊したくない人は見ないで下さい」
って感じだけど。
でもね、私はこういうクソダサいイケオジが大好きです!