好きなホラーについて語らせてくれ! 〜個人的名作フリー(同人)ホラー〜
以前このnoteで、ホラーゲームやホラー映画などについても語らせていただきました、にわかゲーム好きのエイです。
今回はちょっと変わり種、好きなフリーホラーゲーム、同人ゲームの個人的名作篇です。
「個人的名作」なので、まだあまり世に出ていない、もしくは一部にコアなファンがいる、というものもあります。
どれも「これはやられた!」という衝撃が走ったものばかりです。
ちなみに、二次創作ゲームも含まれています。
ぜひご覧になってみてください。
二次創作派生ゲームだったはずなのに、もはや別物!?
「ヘタ鬼」
「ヘタ」は、国擬人化コメディー「AxisPowersHetaria」の「ヘタリア」。
ちなみに「ヘタリア」はご存知でしょうか?
ヘタレのイタリア、堅物のドイツ、無口でオタクな日本を中心に、国を擬人化したキャラクターたいが織りなす異文化交流を描いたコメディです。
「鬼」は、大人気フリーホラーゲーム「青鬼」の「鬼」です。
青鬼、と呼ばれるグロテスクで大きな怪物に追いかけられながら、恐怖の館を脱出する、アクションゲームです。
つまり、「ヘタ鬼」とは。
ヘタリアの二次創作ゲームで、青鬼をオマージュした作品なのです。
ヘタリアのキャラクターが、もし「青鬼」に登場する、恐怖の館に迷い込んだら、というストーリーがメインでした。
ところが、中盤あたりから、次第にストーリーは独自路線を走り出します。
ヘタレだったイタリアが、全員の命を救うために、時間をループしたり。
仲間を守るために、無茶な魔法でイギリスが視力を失ったり。
館の外から仲間たちが応援に駆けつけてくれたり。
涙なしではみられない、まさかの感動作品へと進化してゆくのです。
ゲーム作品は、ニコニコ動画などでプレイ動画を見ることができます。
ぜひご覧になっていただきたいです。
「レールをしいたのは君だけど、走ると決めたのは僕らだ」
「あなたの居たい場所は、どこですか?」
感動的なセリフ、音楽、イラストが、涙腺崩壊を加速させます。
エンドロールが流れたら大団円……って思うじゃん?
「カクサンキボウ。」
ツイッターなどで、今も時折見かける「拡散希望」のハッシュタグ。
このゲームは、そんな「拡散希望」をテーマにした作品です。
いわゆる、呪いのメール、の類にジャンル分けされるものです。
メールに死亡予告が表示された人間は、期日までにメールを拡散しないと、
ここまでなら、「よくある展開」「使い古された設定」、と感じるかもしれません。
それでおわらないのは、このゲームの演出が悲劇的に良いからです。
主人公と親友二人が、呪いを解くために、元凶となる場所へと足を踏み入れたところ、そこが大きなターニングポイントとなります。
元凶を倒し、二人はほっと息をつき、美しい星空を眺めます。
友情、努力、勝利。
清々しく美しい音楽と画面に流れ出す、エンドロール……が、ピタリと止まります。
鳴り響く着信音。
呪いは止まっていなかったこと、そして、新たな死を、知らされる主人公たち。
叫びたくなるほどの絶望の中、静かに目を閉じる親友……。
さらに追い討ちをかける絶望展開に、涙が止まりません。
いつだって、真実は残酷だ
「記憶少女」
今もこのゲームの悲鳴が耳から離れません。
それぐらい印象深いのが、この「記憶少女」というゲームです。
「発光体」と呼ばれる敵から逃げ回りながら、館の脱出を目指す、といった内容のものです。
しかし、ストーリーが進むにつれて、明かされる謎や、次第につながっていく手がかり、そして最後には、必ず絶望が待っている、という何段構えにもなった展開。
一見シンプルに見えて、びっくり要素、恐怖要素、シナリオなど、様々な要素が詰め込まれた、懐かしの恐怖ゲームです。
え、同人作品!? うそでしょ!? な、声優とストーリー
「血染めの花」
同人ゲームは数多くあれど、こんなにグラフィックや声優さんがしっかりしているものは、あまり見かけたことがありませんでした。
『血染めの花』のジャンルはサスペンスノベルゲーム。
ミステリー研究部に所属する主人公たちが、夏休みの合宿で殺戮の悲劇を経験する、といった物語です。
ストーリーの鍵となるのは、タイトルにもある「血染めの花」。
合宿先の「空木邸」の主人が研究していた、花弁に毒を持つ、特別な花です。
この花の特性を使ったトリックが、「血染めの花」特有のミステリーを生み出しています。
さらに、メディア展開も非常に面白いのが、このゲームの特徴の一つです。
本編となる『血染めの花』の他、スピンオフ作品が数多く存在しているのです。
主人公たちの親世代を主役とした、『ある三人の男の話』。
サイドキャラクターのヤンデレ兄弟を中心にした『ヤンデレ兄に愛されすぎて友達ができない!』
などなど。
隠された人間関係や、生い立ちなどを知ることで、本編への理解がさらに深まっていくのです。
ゲーム実況者「むらさき」さん企画の声優座談会も必見ですよ!
知れば知るほど面白い、『血染めの花』の世界、あなたもハマってみませんか?
まとめ:まさに「フリー(自由)」なホラーゲームたち!!
泣ける展開、衝撃の真実、思わぬ作り込みやスピンオフ、などなどなど。
どのゲームも、こだわりや熱い思いが感じられる作品ばかりです。
本編やゲーム性はもちろんのこと、派生作品の作られ方も面白いのがフリーホラーゲームのいいところです。
例えば、「ヘタ鬼」は、実にさまざまな三次創作作品が作られています。
「ヘタ鬼支援動画」と検索すると、びっくりするようなクオリティのPVが出てくるんです。
「血染めの花」は、スピンオフでBLゲームやアクションゲームに発展していえるところが面白いです。
一方、カクサンキボウや記憶少女は展開の衝撃、シナリオの作り込みが魅力です。
「まさか」の展開の連続は、ハラハラが止まりません。
あなたにとって、個人的に名作のゲームって、何ですか。
エイでした。