
家族と向き合う時間
家族と向き合う時間は、その量では
ない。質が大事である。
なぜならば、家族と向き合う、
その時間の質が深まるほど、
人生の本質に気づくことが
できるわけである。
自分の本質に気づくことが
できるからである。
家族時間の質的な変化は、家族を鏡として、過去の自分と向き合うことから生まれるのである。
我が子との会話から、
自分の生い立ちを思い出し、
過去の自分と対話をすれば
良いのである。
例えば、弱くてどうしようなく
震えていた自分であり、自家中毒と
なり、学校を休んでいた自分のこと
である。
できれば封印してしまいたい、
最低最悪の過去を思い出す。
そのきっかけを与えるのが、
我が子という存在なのである。
家族と向き合う=自分の弱さと
向き合うことだから、それは
とてもキツイことだが、それは、
自分の本質を知ることにつながる
わけである。
だから、過去の最悪の自分に、
特別な意味を見いだし、もし
感謝できたなら、我が子は、
その役割を果たしたということ
となる。
ここに至り、家族時間の質は、
深まったのである。
あらためて家族への感謝の気持ちが
湧いてくるからである。
それも、何かをして喜ばせてくれた
ことへの感謝ではない。
あえて辛い目にあい、過去の自分の
鏡となってくれた。
我が子の存在そのものに対する
無条件の感謝である。
かくのごとく、家族と過ごす時間、
あるいは、家族に思いを馳せる時間とは、自分の本質に気づかせてくれるのである。
それゆえ、とても大事なわけである。