葉っぱのフレディ
「葉っぱのフレディ」の作者である、レオ・バスカーリア博士は、
次のようなメッセージを送っている。
「この絵本を死別の悲しみに直面した子どもたちと、死について的確な説明ができない大人たち、死と無縁のように青春を謳歌している若者たち、そして編集者バーバラ・スラックへ、贈ります。僕は1本の木であり、バーバラはこの10年間かけがえのない葉っぱでした」
また、編集者のバーバラの
メッセージは、次のようなもので
ある。
「この絵本を、自分の力で考えることをはじめた子どもたちと、子どもの心をもった大人たちに贈ります。わたしたちは、どこから来て、どこに行くのだろう。人は生きているかぎり、こうした問いを問い続けます。この絵本が、自分の人生を考えるきっかけになってくれることを祈ります。この本は、アメリカの著名な哲学者レオ・バスカーリア博士が書いた、生涯でただ一冊の絵本です」
「葉っぱのフレディ」は、中学校三年生の英語の教科書の題材になって
いた。
死について的確な説明ができない。
そのような英語教師だった自分が、
この題材で、生徒に何を伝えようとしていたのか。今となっては、
思い出すこともできないのである。
ただひとつ言えることは、この絵本が、自らにとって、人生を考えるきっかけとなったということである。
「自分は、どこからきていったい
どこに向かうのか」
そう自問自答し続けてきた
人生だったからである。
このような作品を生涯に一つ
遺したいものである。