電子書籍は簡単にできるか
ほとんど宣伝せず地味に活動している彩波出版ですが、少しずつお問い合わせをいただく機会に恵まれるようになりました。ここまでお問い合わせをいただいてきた中で、「本(電子書籍)の出版に興味はあるけど文章を書くハードルが高い」というお声が多かったので、「そこはハードルではありません」とお伝えしたいと思います。
ステップ1:まず相談
本(電子書籍)に書いて世に残したい、誰かに伝えたい、と思うことがあるけれど、どんな手順を踏めばいいのか分からない…という方は意外といらっしゃるように思います。そんな時はまず相談してみるのがいいと思います。
いきなり「原稿を書くことを心配する」より先に、「こうしたい」ということを言葉にすることが大事です。本にしたい、と思っていることはどんなことなのか。なぜそう思ったのか。それを読んだ人は読後にどんな変化があるのか。そんなことをざっくばらんに話してみる。
人に話すと、気分が軽くなったり視界が開けたりすることがよく起こります。そして「ハードルだ」と思っていたことが「意外とハードルじゃなかった」と分かることもあります。ありますよね。あるんですよ。
そうすることによって、次にするべき具体的なことがわかってきます。これが、本当のスタートラインです。「こうしたい」と思ったことに向かって具体的に動き出すことができるかどうか。これはつまり0を1にするかどうかということ。0を1にするということがこのステップ1の目的です。
でも、誰に相談したらいいのか分からない…という方のために私がいます。オンラインで無料相談会を随時開催していますので、あまり難しく考えずにご連絡ください。
ステップ2:原稿を作る
え、いきなり原稿を書くの!?と思われたかもしれません。書ける人はいきなりどんどん書くといいと思います。鉄は熱いうちに打つのです。
では文章を書くことにいまいち自信が無い人はどうしたらいいか。代わりに書いてもらいましょう。どのような原稿を作るのか、書いてもらう人と細やかに打ち合わせを重ね、形にしていきます。
代わりに原稿を書いてくれる人がどこにいるのか分からない、という方のために私がいます。どんな手順で原稿を仕上げていくのが良いのか一緒に考え、「伝えたいことが伝えられる」原稿を私が書きます。
この場合、ご自身で執筆される場合にはかからない費用がかかりますので、相談しながら進めていくことになります。
このステップ2の目的は、「伝えたいことを具体的な形にする」ことです。ここまでに必要なことをサポートすることも私の役目。伴走させてください。
原稿の仕上がりまでにどれくらいの時間がかかるのか気がかりな方もいらっしゃると思います。ご自分で執筆される場合は、早い人なら1週間〜1ヶ月で仕上げてしまう人もいらっしゃいます。代筆の場合は内容によって1ヶ月〜6ヶ月を目安にしていただくといいと思います。これは本当に内容によるので、柔軟にお考えいただくといいと思います。
ステップ3:出版する
原稿ができたなら、いよいよ出版作業です。既に原稿ができている人は、ここからのご相談になりますね。
生原稿から実際の本の体裁に全体のデザインを整え、表紙を作ります。この作業は、著者の意向を組み込みながら主に出版社(私)が行います。見本誌を作り、内容を確認して大丈夫であれば、いよいよ出版となります。
私がご案内している電子書籍出版は、Amazonに原稿をアップロードし、販売ページを作成して出版の運びとなります。ステップ3の目的は「伝えたいことを世に放つ」こと。とりあえずのゴール地点ですね。
さて、一般的に紙を印刷製本する自費出版と電子書籍出版の最も大きな違いがここです。
<一般的な自費出版のメリットとデメリット、印税の仕組み>
メリット:本の仕様(表紙デザイン、本文の紙の種類など)にこだわることができる(言葉にならない部分の世界観を伝えるクオリティを目指すことができる)。
デメリット:在庫が発生し、費用が割高(地方出版社平均100〜150万円)となる。販売の手筈を全て自分で整えなくてはならない。在庫が無くなったら、再度費用をかけて印刷する必要がある。
印刷後は誤字・脱字の修正ができない。
印税:手元の在庫を販売するごとに、利益分を印税として保持する。
<電子書籍出版のメリットとデメリット(Kindleの場合)>
メリット:在庫を持たなくてよいため、費用が比較的割安になる(自費出版の半額以下になることも)。販売はAmazonが行い、電子データのKindle版と注文ごとに印刷製本し発送するペーパーバックを販売することができる(発送もAmazonがする)。この仕組みのため在庫切れを心配する必要が無い。
出版後も誤字・脱字の修正をデータ上で行える。
デメリット:本の仕様にこだわれない(白黒・カラーの選択は可能)。現在、日本ではソフトカバーのみの製本対応となっている。
印税:月末締め、翌々月末払い。販売価格からAmazonの手数料を差し引いた額が印税として登録した口座に支払われる。
高いハードルの見方を変える
ここで一度整理してみたいと思います。出版する際にハードルとなり得るものはなんでしょうか。
・何から取り掛かればいいのか分からない
・原稿を書き上げる自信がない
・費用が心配
こうした「ハードルの見方」を変えるための仕事をしているのが私です。ハードルが高くなるほどそれを飛び越えるには厳しい鍛錬が必要で、選ばれた人にしか成し遂げられない偉業となります。でもちょっと視線を落としてみてください。ハードルのちょっと下です。そこにはハードルが高くなるごとに「くぐりやすくなった空間」が出現しています。その空間をくぐるのが、電子書籍出版です。
それでも一点だけ、「誰にでもできます」と言えない条件があります。それは「伝えたい」と思うものが絶対に必要だということです。逆に言えばこの一点さえあれば、なんとかしてハードルを「くぐる」算段を考えることができます。私がお手を取って、共にくぐりましょう。
技術書や専門書の場合は、本の仕様よりも情報を公開し伝えることに重点が置かれると思いますので、電子書籍出版という形はとても良いと思います。専門的な情報を探している方は検索で本にたどり着いてくれるので、有効な情報をきちんと伝える内容になっていれば、必ず役に立つことができます。
実際に私のデビュー作は藍についてのオタクなエピソードを並べて出版し、目立った宣伝はほとんどしておりませんが、出版した2023年3月より売上0の月は一度も発生しておりません。
ということで、手始めに「まず相談」。ぜひこちらからお声がけくださいませ。
https://ayanamibooks.hp.peraichi.com
どんなお話を聞かせていただけるのか、楽しみにしています。