久留米で資料探し
とにかく現場へ行かねばです。
改めていうまでもない事なのですが。
webは便利だけれど
知りたいことは「だいたい」知ることができるwebの情報。
でもやはりそれは「インデックス」的な情報です。
突っ込んで深く理解したい時には有料級の情報なり資料に頼るのが、今も基本です。
現在、次回出版予定の書籍用に取材を進めていますが、肝心なところはやはり現場へ赴かなければ分からない…ということで、久留米に。
久留米市立中央図書館で資料探索に当たりました。
豊富な郷土資料の中から、知りたいことにピンポイントで辿り着くのは大変ですが、スタッフの方にガイドしていただきながら、いくつかの有力な情報を得ることができました。
常々思うのですが、地方に残された郷土資料は面白いですね…。
例えば、東京の国立国会図書館にも収蔵されている資料ではあると思うのですが、やはり現地に行くのが一番だと感じます。
その街の様子、雰囲気、実際に暮らしている人々の活気、そういう言葉にならないものも大事な情報の一部に思えるのです。
郷土資料で当たりをつけた「気になる現場」に向かうことも叶いますし…
これが結構大事なことだったりします。地元の人の日常的な会話から、webや資料からは見つけられなかったヒントがこぼれ出てくることもあるのです。
薔薇の花ざかり
中央図書館のある石橋文化センター敷地内は今、薔薇の花が満開です。
ご家族連れ、ワンちゃん連れの方々が、のんびりとお散歩されていました。
ちょっと汗ばむくらいの良いお天気で、のどかな眺めに癒されます。
館内で数時間座って過ごすと、少し体が冷える感覚になるのですが、バラを眺めながら散策しているうちに、心も体も温まりました。
敷地内にあるミュージアムショップでは、バラに関するアイテムが特集されていました。
オレンジなどと一緒にバラがブレンドされた珍しい紅茶がラインナップされており、ノーベル賞受賞者の晩餐会でデザートと一緒に提供される紅茶なのだということで、興味津々…購入いたしました。
久留米の藍
ところで、肝心の資料ですが、今回はかつて久留米で栽培されていた藍について調査していました。
かつて、阿波藍の次に良質と評判だった久留米の藍。
その品質を支えたのは、筑後川。阿波藍に吉野川が必須であったように、久留米の藍にも、地元の川が必須だったようです。
詳しくは次回の書籍でご案内するとして…久留米の藍に携わられてきた方々、久留米絣に携わられてきた方々が心と力を合わせて歩んでこられた足跡をしみじみと味わいながらの資料探索でした。
まだまだ日を改めて、新たな視点で訪れようと思っています。
久留米の藍の歴史には、とても大切なことが埋もれていると直観しています。
大切に紐解いていけたらと考えています。
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