二百十日
不意に飛び込み来たうつくしい感性 衝撃は肚から
その野生に突き動かさる 重心の在り処はそのひとの核
そっと触れたなら 確かさに満ちはじめゆく潮
歩を進め水面をゆく 添うひとが見た風景が流れ込む
重なりあう緑 陽の光 ゆらめく水のイメージが描き出す絵
街角 夕闇 朝霧立ち込める水辺 しあわせの呼び声に
恋に落ちた雫は橋の袂へと滑り 湖に注ぐ一滴となる
行き交う視線 肝心なとき微妙に行き合わぬ双眸は
何だか不器用に風の中 暮れゆく陽を眺めをり
水際から木立を抜け 小径の先に広がる森へ
鳥たちはさえずり 葉は歌う つながれた手の熱が
道をつくり 足取りをかろくする
時に一枚の写真が 空気や音を匂いを運ぶ
その風景のなかに在りたいと つよく願った気持ちの具現
ミルクをひと瓶 ドオナツを齧って ブルーベリーを摘もう
鼓動の高鳴りには無駄がなく 過つことなし
巡り逢う星々のきらめきが 心をやわらかに解し
とびきりのユーモアが世界を近づける この世に分たれたものなど
なかったのやも いとしい眠りに幾千もの口づけを
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Erat, est, fuit
あった、ある、あるであろう....🌛