おいしい記憶
”かなしくなったら お料理したら” 胸に残った何気ない言葉は
ちいさな灯りのやうで 年が明けてからも むりなくお台所に立っている
輝く黄身の目玉焼きに色よく仕上がった卵焼き にほんのスパイスカレー
ひとと一緒に食べるごはんは 笑い合えるしあわせな温かさとともに
久方振りの朝茶 淹れる時間の至福 伸びる背筋 ふくよかな茶葉
タコ・ウインナー入りナポリタン 香ばしく薫るハムやソーセージ
並んだマッシュルームの芳醇さ 教わったメキシカン・スープと和の果実
お砂糖も加えて炊いた白玉ぜんざい お豆腐や白菜 玉ねぎの旨みをお鍋で
餃子 あたたかな汁に 精肉店の静かな活気 焼肉に鮮やかな景色をみた
お味噌汁にはたっぷりの葱 お碗によそったあたたかなご飯
梅酒が一日に終わりを告げ すっきりとした夜にいざなひ 見る夢は
朝の青い光のなか あらたしい一日がはじまり 雪の匂い ガレージの扉
蒸し籠に野菜たちを 地熱 生命体の波動に 広がるイメージを描く
整ったあたまの中 すっきりと気分よく日常のごはんをこしらえる愉しみ
おなかが空くうれしさとありがたさ たべて 笑って 愉しくゆかう
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Erat, est, fuit
あった、ある、あるであろう....🌛