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インドのひとはお肉をたべるの?
『 インド = ベジタリアン 』というイメージを持っている人は多いかもしれません。
実際に、インドにおいて牛は神様の乗り物であり神聖な動物としてあがめられています。インド人の実に8割の人が牛を食べないヒンドゥー教徒なので、それもまた間違いではありません。
今回は、インドの『 お肉 』についてのおはなしです。
“ お肉たべます! ”
そうなんです、インドの人はお肉をたくさん食べます。
いちばんよく食べられているのは、鶏肉・マトン肉です。(インドではヤギ肉のことを「マトン」と呼びます)
レストランでも「バターチキンカレー」や「マトンマサラ」などのメニューも多いですし、街の中でも精肉店が多くあり簡単に購入することができます。
さばいた鶏肉のとなりで、インドの唐揚げ「チキン65」の屋台をしているところもあります。
牛肉・豚肉も食べられていて、
南インドケララ州では、「ケララビーフカレー」という郷土料理があります。
かつてヒッピーの街といわれていたゴアにも「ポークビンダル」という代表的な豚肉料理があり、お米の蒸しパン「サンナ」との相性はバツグンです。
また、南インドでは、海も近いことから魚介類を使った料理もたくさんあります。
カレーにしたり、ココナッツ・チリと一緒に炒め物にしたり、とバリエーション豊かです。
チェンナイやマドゥライなど南東部の地域では、「ベジャ」というヤギやうさぎの脳みそカレーなんてのもあったりします . . . !
とはいえここは、世界一ベジタリアンが多い国、インドです。
「菜食主義者」とよばれる人たちはいったいどんな方たちなのでしょう。
“ 緑色と赤色 のマーク “
飲食店のメニューや商店で買ったものなど、インドで食品に関するものには必ず表記がある「緑」と「赤」マーク。
これは、「ベジタリアン」「ノンベジタリアン」を示すマークです。インドでは、このマークがなければ食品を販売したり、お店で料理を提供することができません。
ベジタリアンの人は、お肉そのものだけでなく、お出汁やブイヨンなどのエキスをも口にしないので、このマークはなくてはならない存在なんです。
今、日本や世界でもベジタリアン志向の人が増えてきていますよね。
健康・美容・動物への配慮など、人によって目的や志向もさまざまです。その中でもインドにおいては、「宗教」という理由がもっとも多いです。
“ インド人に無宗教はいない “
アジア諸国、そしてインドの人たちはほぼ全ての人がなにかしらの宗教徒です。代々家系で信仰している人もいれば、自分自身で信仰する人さまざまですが、必ずといっていいほど何かの神様が彼らを守ってくれています。
中でも食事に制限がある《ヒンドゥー教》《イスラム教》《ジャイナ教》3つを紹介します。
《ヒンドゥー教》
インド人の約80%、おおよそ8億人の人々がヒンドゥー教徒です。
『ヒンドゥー教では、牛は神様の乗り物、神聖な動物であるから牛は食べない』このことは有名な話ですよね、ですが、そもそもヒンドゥー教はお肉を食べないのが一般的です。
厳格なヒンドゥー教徒の方は、生涯お肉を口にすることはありません。お皿に野菜がお肉と一緒に乗っていれば、その野菜も食べません。
乳製品は大丈夫という「ラクト・ベジタリアン」の人がいちばん多く、中には鶏肉や卵もOKという人もいます。
《イスラム教》
割合的には14.2%と少なく感じますが、1億4000万人です。
イスラム教徒は、豚肉を食べません、そして、インドのイスラム教はヒンドゥー教からも影響を多く受けていてお肉を食べないとされています。
鶏肉・羊肉・ヤギ肉を食べる人もいます。
《ジャイナ教》
無殺生と無所有を重んじる宗教で、彼らは完全菜食主義者です。
また、玉ねぎやにんにくなど根菜類も食べません。
日本人の私たちの感覚では、すこしおどろきですよね。
“ いっしょにごはんをたべよう “
もしあなたが、ベジタリアンのおともだちと食事をすることになった時の、ちょっとしたコツをレクチャーします!
「 ベジ? ノンベジ? 」
ますは、一緒に食事をとる方がベジタリアンなのか、そうではないのかを確認します。
「 なにがたべられない? 」
お肉が食べられない確認の後は、「卵」「乳製品」「魚介類」が食べられるかどうかの確認をします。人によってパターンはさまざまなのでこの確認も必須です。
「 わたしは、」
もし、あなたが食べられないものや控えているものがあれば相手にはっきり伝えましょう!(わたしはノンベジですが、小麦グルテン・乳製品を控えています)
日本の方は、外食の場合相手に気をつかわせてしまうのではないか、と自分の食事習慣を伝えない場合が多いですが、ここはきちんと伝えて、みんなで楽しく食事をするのがベストです!
「 配膳はそれぞれ 」
日本の方がいちばん失敗しがちなポイントは、『少なくなってきた料理を1つのお皿にまとめる』ことです。
これには注意が必要で、ベジタリアンの方はお肉は同じお皿に乗ってしまうと野菜であっても食べられない、という人もいるからです。一度お肉を乗せてしまったお皿は、それ以降使えないんです。
(気をつけること多いな. . . )と滅入ってしまいますよね。
でも、お互いに文化や習慣を理解しあって一緒に食事をとれるなんて、とってもすばらしいことです。
自分の知らない文化や習慣を聞くのも、きっと楽しいです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
ベジタリアンの食事の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか?;)
次回は、『北と南の食事の違い』についてです。
お楽しみに:)
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