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日本で会うインド人と、インドで出会うインド人のちがい

こんにちは!現在インドでインターン中の女子大生です👩。

今回は私自身が日本で暮らすインド人をたくさん見てきた経験と、現在多くのインド人が暮らす家で暮らしている経験をもとに、 日本で会うインド人と、インドで出会うインド人のちがいについてお話したいと思います。

1. 生活環境の違い

宗教と生活環境


・インドのインド人
インドの文化や生活習慣が日常に根付いており、家族との密な関係や社会的な行事が生活の中心となっていることが多いです。また、宗教的な儀式や祭り(ディワリやホーリーなど)が生活の一部としてとても重要視されます。

例えば、 お祝いの日にはお寺に訪れ、町全体がお祝いのモードになり、独立記念日、神様の誕生日の時などは町のいろいろなところで飾りつけがされ、関連する商品が売られています。

・日本のインド人
日本では生活環境が異なるため、インドの文化を保ちつつも、日本の文化やルールに適応しながら生活する必要があるという違いがあります。そのため、インドのインド人よりは控えめな印象があります。特に、日本の静かで秩序正しい社会に慣れることが求められるため、インドでの生活とは異なる点があります。

例えば、日本にもヒンディーのお寺はありますが、インドのものとは規模感は全く異なります。当たり前ですが、町がお祝いモードになることはありません。そのため、お寺に行く人よりも、家で祝ったり、コミュニティーの中でお祝いが行われることが多いように思います。

家族と生活環境

・インドのインド人
インドでは結婚するとお嫁さんがお婿さんの家に入ることが一般的で、家族親戚が同じ家にいることは当たり前のような環境です。

・日本のインド人
一方、日本ではインドに残っている家族もいるため、家族全員が同じ家で暮らしていることはあまりないです。しかし、電話やテレビ電話などでしょっちゅう話をしている様子は見られます。

共通点
宗教に関して、日本でもヒンディーのお祭りをやっています。もちろん規模は小さく、本場のものとは異なるかもしれませんが、彼らの大切にしている祭りに対する意識は場所が変わっても変わっていません。

違う生活環境の中でも宗教や家族とのかかわりを大切にしていることは同じですね!

2. 社会との関わり


・インドのインド人
地元のコミュニティと深く関わり、日常的に家族や友人と過ごすことが多いです。

私もホームステイ先に帰ると知らない人が家によくいます(笑)。それは日常からコミュニティーを大切にし、身近な人とよくコミュニケーションをとるようにしているからこそであると思います。
私としてはホストファミリーのおかげでいろんなインド人と会うことができているので嬉しいです。

・日本のインド人
日本にいるインド人は、多くの場合、日本の職場や学校などで日常生活を送るため、日本人との文化的な違いに気を配りながら過ごすことが多いです。

また、日本に住むインド人コミュニティ内で交流することもありますが、日本の社会に溶け込む必要もあるため、日本のコミュニティにもしっかりと所属しています。日本のコミュニティと日本のインドコミュニティを両立させている人が多いように感じます。
私の周りには、人や日本に滞在している期間の長さにもよりますが、日本人の生活になじんでいる人のほうが多かったように感じます。(私と同じ学校に通っていた友人たちの場合)

特に日本の学校や会社に通っている人は、日本人との関わりも多く、日本のコミュニティの存在は大きいのではないでしょうか?

共通点
所属しているコミュニティに違いはあれど、自分の周りの環境を大切にしていることに変わりはないように感じます。


3. 文化の保持と適応



・インドのインド人
生活の中で自然とインドの伝統的な文化や習慣を維持しています。食事、言語、宗教など、インド独自の文化が日常の中で深く根付いています。

・日本のインド人
日本に住むインド人は、インドの文化を維持しながらも、日本の文化やマナーにも順応する必要があります。食事や宗教的な習慣はできる限り守る一方で、日本の慣習に合わせて行動する場面も多いです。

共通点
服装に関しては共通点が多いように感じます。インドにも一般的なカジュアルな服を着ている人もいれば、日本にもインドの伝統服を着ている人がいます。
宗教に関しても、日本にも頭にターバンを巻いている人も良く見かけ、自分たちの文化や信仰をしっかりと維持しているように思います。


4. 仕事や教育の違い



・インドのインド人
インド国内では、インド独自のビジネス文化や教育システムがあり、競争が激しい環境の中でキャリアや教育を追求することが一般的です。

また、インドは教育の差が激しく、経済力によって教育の質に明らかな違いがあります。インドには若者が多くいるものの仕事がないため、多くの人が苦労しているのも現状です。
そのため最近では多くのインド人が海外へと移り、学業や仕事で成果を残しているようです。

・日本のインド人
インドと日本の教育の方針やシステムはかなり異なるため、学習の内容やレベルに大きく違いがあります。

日本に住むインド人は、日本の労働文化や教育システムに適応する必要があり、特に日本では礼儀や時間管理が重要視されるため、インドの教育とは異なる点も多いと思います。
また、日本の学習では英語力や異文化教育の違いもあるでしょう。

インドとは異なり、日本は義務教育制度が整っており、学習に大きな隔たりができることはありません。日本は人手不足が深刻なため、職を見つけることは比較的難しくなく、実際多くのインド人が日本で働いています。

共通点
教育やキャリアの成功を重視している点は共通していると感じます。よい教育を受けさせ、 優れたキャリアを得ることを望んでいることは変わりがありません。日本にいるインド人(裕福な層が多い)は私立学校、インターナショナルスクールに行ってる人がほとんどで、教育やキャリアをしっかりと見据えている要因の一つでもあると思います。

5. 言語とコミュニケーション


・インドのインド人
インド国内では、多言語社会であり、地域ごとに異なる言語が話されます。英語やヒンディー語が広く通じますが、地元の言語が日常的に使われることが多いです。

感覚としては、英語も話すが、インド人同士の会話はヒンディー語など地元の言語のほうが多いと思います。

・日本のインド人
日本では日本語が主に使われるため、インド人も日本語を学ぶことが求められる場合があります。そのため、日本人と話をする機会には多くの人が日本語を用いて話しているように思います。

しかし、近所のインド人が話しているのを聞くと、英語で話している人がほとんどで、現地語で話している様子はあまり見ないです。

共通点
コミュニケーションの取り方は同じように感じます。具体的には毎日電話しているということです。何かあるとすぐに電話でコミュニケションをとり、チャットはあまり使っていないイメージがあります。連絡・既読がとても早い点も共通してます。

まとめ

インドにいるインド人は、インドの豊かな伝統や社会的なつながりの中で生活しています。日本に住むインド人は、インドの文化や価値観を維持しつつ、日本の文化にも順応していることが特徴的だと思います。

インドと日本では町の様子やシステムなど全く異なる環境ですが、インド人が持つ考えや思考の部分では環境が異なっても同じものを持っているように感じました。

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