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ポートフォリオの作り方。フォロワーさんと一緒に考えてみた [第2弾]

ここ最近、eMAXIS SlimやNASDAQ、債券、インド株と言った、資産形成に役立つ商品についてお話してきました。その中で「みんなポートフォリオの作り方どうしているの?」「周りの人がどういうことを考えて、何にいくら投資をしているのかさんこうにしたい」ということで、フォロワーさんの中で、アンケートに回答くださって方から抽選2名で取り上げさせて頂いています!

今回はその第2弾として、フォロワーさんであるUR様が回答くださって情報を基に、ポートフォリオの作り方や関連する資産形成のトピックスを取り上げて書きます!



🔍UR様の投資プロフィール🔍

さっそくUR様のプロフィールを見ていきましょう。

UR様は40~50代のご夫婦/カップルでおられ、老後の資金と余剰資金のために資産形成をされています。UR様によると年齢との関係であと5~10年の運用を考えており、これまでの投資歴と合わせるとトータル15年弱の投資ということになります。長期運用に差し掛かる長さですね!

現在投資しているのは株式がUR様の9割以上占めており、王道のオルカンやS&P500、NYダウ、日経225(日経平均)等の株価指数のインデックス投資になります。割合としては、海外が過半数を占めています。コメントで書いてくださった「日本びより」というのは海外債券の投資信託になるので、残り10%は債券ということになります。長い投資期間を踏まえ、株式メインで、リスク分散の意味も込めて海外債券を入れた形でしょうか

一つ興味深い点としては、コメント頂いた通り「預金が残っている」とのことなので、ここも後で見てきましょう。そして想定リターンも現時点「わからない」とご回答頂いたのでそこについても、考えていきましょう。



⏪これまでの資産形成⏪

投資歴3~5年前ということは、ちょうどコロナの前後ですよね。ということは、資産形成にまつわる「コロナ渦の暴落のつらさ」も「株価上昇のうま味」もご経験されているということは、かなり投資家経験値として強いのでは!と思います。

また、アンケートによると、毎月積立されたとのことでそれが習慣化されている。資産額500~1000万レンジなので、投資歴3~5年を踏まえるとかなり多い方ではないでしょうか。老後のためにしっかりと考えてこられたのが見て取れます!

一点、気になったのが「預金も投資に回したほうかいいか?」というご質問。ご回答のみからは読み取れませんでしたが、①預金が生活防衛資金+準備資金分残してある、ということなのか、②それ以上あるけど今はこれくらいしか積立していない、なのか。もし前者の方に近いのであればめちゃくちゃGOODだと思います!もし後者なのであれば、今の額から少しプラスしてもよいかもしれません。UR様のご経験上「無理のない範囲で」というラインがもうお分かりだと思うので。



⏩今後に向けて資産形成⏩

ここでは「想定リターンとリスク許容度」、「債券」そして質問頂いていた「個別株」「銀行→ネット証券」の4点についてお答えしていきたいと思います。

①想定リターンとリスク許容度は?

まずは投資軸のベースとなる部分なので、UR様のリスク許容度から見てきましょう。まず「投資期間から見るリスク許容度」と「現在の投資先から見る許容度」をそれぞれ見ていきます。

投資期間から見るリスク許容度:短期ではないものの、5~10年となると長期でもない。なのでリスク許容度は「少し保守的」になるのかなぁと(もちろん投資期間だけで断言できませんが)

現在の投資先から見る許容度:9割株式で(そのうち米国が多い印象)ハイリスクハイリターンな組み方なので、逆算すると「積極的」?

一方で、UR様は「普通」と回答してもらっており、ここで少し乖離があるように思えます。一般論ですが、5~10年だと、経済ショックが起きた場合回復しないまま、タイムリミットが来てしまうかもしれないです。また違う観点で、ご年齢が40~50代ということなので、「100-年齢」ルールに則ると、株式:債券が50:50くらいでも変ではないレベル感ということになりますね。これはあくまでも目安の参考値ですが。

これが話せると今度は、想定リターンも議論できます。めちゃくちゃアグレッシブにというわけでもない一方、インフレには勝っておきたい、というふうに考えると大体「3~5%」が無難なのではないでしょうか?これくらいだと株式だけじゃなくて債券を組み入れても現実的に達成できるレベル感です。リスク分散させてより高確率で目標を達成できる(それでもまだバッファーがある)、ということは一つ大きな安心材料ですよね。


②海外債券の投資信託オススメな訳?

リスク許容度、想定リターンを話したところで、実際の商品の話に移ります。債券の特徴として、①株式市場と逆の動きをする、②リスクが相対的に低いため、株式とは相性がピッタリの資産クラスです。リスク分散の観点から、株式と一緒に考えるのが最も一般的。


債券については色々記事を書いたので、ぜひご覧ください。分散ができるのでリスクを抑えられる、新NISAが使える投資信託を買うことで非課税枠を使い切る、と色んな観点でおススメしています。


③「個別株も気になる」!

UR様からこのコメント頂いてましたが、結果から言ってしまうと、ここは正直おススメはできません。現時点のポートフォリオ以上にハイリスクハイリターンで、リスク許容度「普通」をはるかに超えちゃうことになります。それでもやってみたい!というのであれば、リスク資産の数%(=なので10万円分とか)を置いておいて、「その範囲の中で遊びという気持ちでやってみる」くらいでしょうか。最悪ゼロになっても、他のインデックス投資のリターンで賄えるくらいの小さい割合でやるのはいかがでしょうか。個別株はスリリングで楽しい側面もあるものの、UR様の状況を踏まえ総合的に目的とはそぐわない気はします…。

ここで一つ新しいアイデアとして、債券の個別銘柄です。投資信託の場合、ご存じの通り、色んな銘柄に分散はされているものの、元本保証も分配金の保証もありません。一方で、個別債券は違う。UR様がより確実に着々と資産を増やしたい!というのであれば、新NISAは使えないですが、米国債の個別銘柄もニーズにあっているかもしれません。

・メリット①:償還利回りが確定してること(=償還まで持った場合の最終リターン。元本保証があるとよく勘違いされますが全部がそうというわけではない点要注意です)。なので今後のお金の流れが見えやすいですし、安心感があること、そして仮に想定リターンを3~5%とした場合、米国債でもこのレンジは実現できるレベル感
メリット②:今高金利で金利が下がる市場の見方=債券を買う好機であること
デメリットもあります。最小購入額が高い(ネット証券でも商品数は少ないが数十万から。銀行窓口だと桁が一つ二つ増えると思います)ので、資産力がある方に限定される点です。UR様のご年齢と預金があるとのことだったので検討してみてもいいかもしれません。


④銀行→ネット証券やった方がいい?

長くなってすみません…。最後にUR様からの質問に回答して終わりにしたいと思います。もしかしたら皆さんもある悩みかもしれません「今銀行でやってるがネット証券に変更すべきか?」。ただこれは、口座の持ち方の話で、今回のポートフォリオ診断の領域を超えてるため簡易的に書かせて頂きます。結論、ネット証券に変更すべきだと思います。ステップは以下の通り。

1️⃣ ネット証券のメリットを確認し変更することを決める(同じインデックス連動投信でも手数料が低かったり、商品数が多かったり、透明性高く情報を見れたり、クレカ払いでポイントが月10万円まで貯まったり!)
2️⃣ 銀行の支店にて廃止手続きをする(✳︎しかしこれまでの資産は当該銀行預かりのまま非課税枠にて保有。売らないよう注意ください)
3️⃣ ネット証券でNISA口座開設手続きをする(これから5-10年あるとのことなので早い方が恩恵を受ける期間が長くなるのでお得です。留意点として、NISAの金融機関の変更は「年単位」でしかできないため、来年分の非課税枠からネット証券から買付する形になります)

ネット証券にすることで、どれだけお得になるの?に関しては、運用額×年数×手数料の差分、の3つの変数がありますよね。UR様の場合、「500-1000万」の資産を今後「5-10年」運用するとのこと。変更することで手数料分でざっくり数十万浮くと思われます!もちろん銀行特有の対面での相談口はなくなるので、総合的に判断されるのが良いかと思います!

(出典:日本証券業協会


おわりに

UR様、今回はアンケートに回答頂き、ありがとうございました!リスク許容度と買っている商品の一貫性、債券(投資信託 OR 個別銘柄)、NOT個別株、ネット証券への切り替えについて、少しでもヒントになったのであれば嬉しいです!

※私たちのブログコンテンツは情報提供のみを目的として、自身の経験や一般的な教育的コンテンツを基に発信しており投資アドバイスではありません。投資はご自身の判断で行うべき点ご留意ください。



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