飲食店炎上を踏まえたネット・現実の生き方のお話。
飲食店炎上、ぞくぞく発掘
2023年に入り、飲食店で奇行をして炎上するケースが多数観測された。代表的なケースを10個上げると以下の通りである。
スシローの醤油さし、湯呑ペロペロ
はま寿司で他人の注文した寿司に勝手にワサビを乗せる
資さんうどんで共有スプーンで天かすを食べる
ココイチの福神漬直食い
焼肉屋で使用済みの爪楊枝を戻す
スシローで醤油と甘ダレを混ぜる
松のやで箸ペロペロ
吉野家で紅生姜直食い
はま寿司のガリ直食い
マックの感染対策アクリル板をペロペロ
そして2月23日ごろ、スシローでアルコールスプレーと思われる液体を寿司に噴射している動画が炎上した。今回の一連の炎上では、数年前単位の過去の投稿をほじくり返されているケースがいくつか見られ、今後も「発見」されて炎上する可能性がある。
そういう意味では、子供を持つ親は自分の子供がアホな投稿をしていないか検証し、もしやっているのなら早急に削除させるとともに、アホな行動をしないよう厳しく指導することが必要だろうと思う。
この状況は「可視化」されているだけ
さて、今回の件でネット上では、「これでは安心して外食に行けない」という意見が見られる。しかし、2013年には客側ではなく従業員側でバイトテロが頻発して社会問題になったし、アホな行動をやるヤツは古今東西いるのだ。今に始まったことではない。
ネットとSNSの発達で全世界に情報が広がりやすくなったことに加え、なにか炎上が起きたら、「他にもやらかしてるヤツがいないか探して晒し上げてやれ」というネット野次馬心理が問題が大きく世間に広がる要因のように思う。
アホ遭遇リスクを低減するには?
じゃあどうしたらいいんだということである。個人的には3つあると考えている。
高い店に行く
そもそも飲食店はそういうものだと諦める
飲食店など行かない
高級な店に行けば、容器をペロペロするような躾の悪い客や、アホな店員が出てくる確率は格段に減るだろう。多くの飲食店は低価格薄利多売、コストダウン重視、お客様は何があっても神様というのが基本戦略であるため、低価格と低賃金になりがちで、その分行儀の悪い店員や客が混入しがちだ。
そんなカネはねーよという人は、もうそういうリスクがあることを承知で飲食店を利用するか、そもそもリスクを取らず利用しないという選択しかない。アホが出現するかどうかは自分にコントロールできることではないため、リスクを取るか取らないかをコントロールするしかないのだ。
抗議する娯楽、やめません?
こういう類の炎上が発生すると、ネット上ではやらかした人物の特定が始まり、会社や学校といった所属組織が暴かれ、抗議電話が殺到することになる。たまに間違った人物が「こいつが犯人だ!」と晒されるようなケースもあるものの、ネット上の集合知や情報収集力というものには驚かされるばかりである。
ただ、抗議電話をしているような人たちは、どちらかというと「問題を解決させたい」というよりも、抗議する「娯楽に興じている」ように見えることがよくある。単に義憤に駆られ、反撃してこない人たちに石を投げて遊んでるだけではないか?と。
大体、電話をかけて一体何になるのかよくわからない。電話の相手が恐縮して謝ることで、電話をかけた人の気分がスッキリというだけではないだろうか。大量に電話が来ると業務に滞りが出るわけで、それを正当化するだけの理屈はあるまい。
また、抗議電話で度がすぎる言動をすれば、今度は抗議者が刑事責任を問われることもあるだろう。
基本的に、当事者同士と警察に任せておく、それがインターネットウォッチャーとしての自分のスタンスである。