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【性教育×50代】Vol.3 尿漏れ

 さて、今回は尿漏れについて考えていきましょう。

 え!? 尿漏れと性教育???
 と頭の中がハテナでいっぱいになっている読者の皆さんの顔が浮かんできます。

 そうなんです。尿漏れと性教育ってとっても関連があるんです。
 
 ではまず尿漏れの原因について考えていきましょう。
 
 いくつか原因があります。
 〇 前立腺肥大
 〇 膀胱炎
 〇 過活動膀胱
 〇 神経異常
 〇 子宮からの内臓脱
 〇 骨盤底筋のゆるみ
 〇 肥満症・・・など

 その中で、医師に相談した方がいいものとしては、前立腺肥大、膀胱炎、過活動膀胱、神経異常、内臓脱です。これらは自力では治せないうえに、放っておくと症状が悪化してしまします。

 一方で、トレーニングで解消できるものとしては、骨盤底筋群のゆるみと肥満症ですね。

 では、骨盤底筋群が緩むとどうして尿漏れが起きるのか・・・。
 そう。”しまりが悪くなる”からですね。

 実は、尿道口付近や肛門付近、膣口付近は骨盤底筋群というインナーマッスルがいくつも重なり合ってハンモックのような役割をしてくれています。骨盤底筋群はその他にも大腸や小腸、子宮に膀胱・・・いろいろな臓器を支えています。男性に比べ、女性はより多くの臓器を支えるため、緩んでしまいがちです。経腟分娩経験がある方は出産時に大きく開くため、さらに負担がかかっていることになります。そのため、年齢を重ねると次第に緩んでしまうのです。重力もありますしね。

たくさんの臓器を支える骨盤底筋群

 先ほども書きましたが、骨盤底筋群のゆるみはトレーニングで解消することができます。だって、インナーマッスルだから!筋肉だから!筋トレで引き締めることができるのです。

 その方法は様々ありますが、簡単な方法としては、軽いスクワットです。

<尿漏れ解消スクワット>

 1 両足を肩幅に開き、背筋を伸ばします。
 2 膝をゆっくりまげ、目視でつま先と重なったら止めます。
 3 その時、お尻は後ろに突き出すようにします。
 4 背筋が伸びたままになっていることを確認します。
 5 さらに、腹筋に力を入れつつ骨盤底筋群に意識を集中します。
 6 そのまま10秒以上キープします。30秒から1分できるといいですね。
 7 慣れてきたら、手を前に伸ばすとより負荷がかかります。

 これを毎日数回続けてください。調理中にフライパンで炒めている間や、煮込んでいる間なんかにすると家事=筋トレで一石二鳥!です。

 骨盤底筋群が鍛えられているかどうかを確かめる方法は、排尿中に一度止めてみることです。緩んでいる間はなかなか止まらずにチョロチョロ漏れてしまいますが、引き締まってくるとピタッととめることができるようになります。
 そうなっても、トレーニングは続けてくださいね。残念ながら筋肉は放っておくとまた緩んでしまいます。。。
 

 尿漏れ対策として、尿漏れパッドを使用している方も少なくないでしょう。最近は匂いを消してくれるものもありますね。そういった使い捨ての尿漏れパッドを使用するのもいいですし、私は、防水布の入った布ナプキンの使用をおススメしています。なぜなら、吸水ポリマーが膣周りを必要以上に乾燥させてしまうからです。

 吸水ポリマーとは、オムツに使用されている水分を大量にホールドしてくれる化学物質です。で、尿漏れの時だけ水分を吸ってくれたらいいのですが、そんな空気を読むなんて吸水ポリマーには無理なんですね。常に水分を探して吸っているんです。
 すると、肌のうるおいまで吸収してしまうわけです。
 膣周りの感想は、病気やかゆみ、悪臭の原因にもなります。(口腔内が乾燥すると悪臭を放つのと同じ原理)
 だから、布製のものを使用してほしいなと思うわけです。
 漏れたらすぐに替えないといけないのは少し面倒ですが、ビニールに入れて口をしっかり締めれば匂いは漏れませんし、乾燥させる前にビニールに入れた方が洗濯が楽です。(ちなみに、尿+水=悪臭の原理があるので、尿漏れの場合は水につけっぱなしにはしない方がいいかもしれません。)

 最後になりましたが、尿漏れは上記の通り病気が原因の場合があります。
 スクワットなどのトレーニングをしても改善しないときには、早めに泌尿器科へかかりましょう。

 次回は更年期老年期のセックスについて考えていきましょう。お楽しみに☆

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