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piccolotakamura
【詩】言葉探し
ギュウギュウ詰めの本棚を見つめ、
言葉の断片を探す。
背表紙の雑多な言葉から、
今の心に響くモノを見つける。
ちぐはぐな部品をさらけ出し、
瓶詰の地獄に世界を見る。
サマータイムに女王はかえらない。
何せ、西の魔女が死んだのだから。
意味のない繋ぎ合わせに
フフッと思わず笑ってしまう。
こんなにも本を集めたのかと、
自分に感心する。
この宝探しの果て、
自分は何を見つけるか。
さて、暗中模索の戯れに、
一輪の花を探そうか。