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【X投稿詩】2024年6月

 こちらは、Xにて投稿した詩のまとめです。タイトルは後付になります。


「名も無い感情」

 フツフツと
 フツフツと湧き出る
 名も無い感情を
 一滴の水だけで
 冷ますことが出来たなら
 この世に犯罪も
 戦争も差別も
 そして悲しみも
 理屈だらけの辞書に
 載っていないはず

(2024年6月5日投稿)


「夏の願望」

 夏になったら
 遠くの海街に行って
 釣り竿を垂らしながら
 ラムネを飲むんだ
 お供はラジオ
 適当に周波数を合わせて
 流れる曲を聴きながら
 陽射しに当たるんだ
 釣果は無くていい
 意味も無くていい
 この一時を切り取って
 心の額縁に飾るだけでいいんだ

(2024年6月10日投稿)


「手の構造」

 手の甲にヒビが入り
 褐色の肌が崩れた
 そこから中を見てみると
 ハニカム構造の半透明の柱が
 無数に立ち並んでいる
 霜柱の様にパラパラと
 無情に崩れる欠片を掬う
 針状の結晶は鋭く
 触るとチクチクした
 手のヒビは大きな穴となり
 何れ手は崩壊するだろう
 私は接着剤を買いに行った

(2024年6月15日投稿)


「雨予報前日」

 あーした天気になーれ
 雨予報を知っていて靴を投げる
 弧を描き飛ぶ靴は
 身勝手な迷信に翻弄された

(2024年6月17日投稿)


「原稿用紙の上で」

 インクを一つ落としたら
 原稿が書き上がる気がした
 だけど真っ白な原稿には
 色も価値も無い
 妄想しか浮かばなかった

(2024年6月25日投稿)


 先日、私はXにて以下の文章をポストしました。

(1)
今は詩を書いて活動しているけど、文学を志した当初は小説を書いていた。
けど、「仲良しこよしの読み合いっこ」や「創作思想の蹴落とし合い」、「裸の王様への信仰」や「表現の自由を謳った我欲の押し付け」と、色々とネット文壇に対する不満があり、それが爆発して勢いで辞めた。

(2)
最近、そういった怒りの感情が愚かだって反省して再び書き始めているけど、もう二度とあの環境には戻るつもりは無い。
けど、そういった気持ちはあるけど場合によってはネット文壇に片足突っ込むかも知れない。その場合も彼等と関わらない様にするかも。

 はっきり言うと、ネット文壇への恨み節です。

 私は去年まで、「カクヨム」や「小説家になろう」などを活動の場とする、ネット文壇にて創作活動をしていました。ですが、そこの環境や体制に不満を持ち、小説を書くのを辞めました。

 あの時辞めた判断は今でも正しかったのかと言われると、自分は正しかったと信じています。
 X上だと端的にまとめてはいますが、実は割と精神面・人格面でも悪影響が出てしまっていて、辞める直前は限界一歩手前の状態にいました。
 その悪影響は、今の活動のお陰で回復してきています。ネット詩壇の穏やかで、殺伐としていない環境は、私の精神にあっているのかも知れません。

 しかし、私のXには少なからずネット文壇で活動しているフォロワーさんもいらっしゃいます。その方々の中には、先日の私のポストに不快な気分になった方もいたかも知れません。
 不快になられた方々、この度は申し訳ございませんでした。

 さて、最近は散々言ってはいますが、詩と並行して小説の執筆も行っています。
 いつ、どの媒体で公開するか。まだ決めてはいないのですが、皆さんを楽しませる作品を誠意制作中ですので、楽しみに待って頂けると幸いです。
 また詩も、色々と実験的な作品を計画し執筆していますので、そちらもお楽しみに。

 最後になりますが、引き続きnoteとXにて詩を投稿して参りますので、フォローのほどよろしくお願いします。

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