玄米で腹痛?消化不良を起こす玄米は体にとって良い食べ物か?
玄米は、体にとって良い食べ物と言われている一方、玄米は、体にとって悪い食べ物として紹介されています。
それは、両方の特性どちらも実際に持っているからです。
では、その原因と解決方法をこれからご紹介していきます。
1.玄米を食べると体調不良を起こす理由
玄米を食べると、腹痛(胃痛)・下痢などの体調不良を起こすことがあります。
それはなぜか?
根本的理由は「炊き方が間違っている」ということです。
さらに深くいうと、「発芽をさせていない」「浸水をせず炊いてしまっている」ことが考えられます。
個人の体質にもよりますが、基本的には、炊き方を間違わなければ、体調不良を起こすことはありません。
それでは、体調不良を起こす原因について説明していきます。
理由の一つに「アブシジン酸」を摂取していることが原因です。
全員必ず!!というわけではありませんが、このアブシジン酸が胃痛の原因となり、腹痛を起こすことがあります。
代謝異常も起こす可能性もあると言われているため、体に有害・無害にせよ、アブシジン酸を取り除くことをお勧めします。
もうひとつの理由は、「炊き上がりが柔らかい玄米ではなく、硬い状態で炊き上がった玄米を食べている」ことです。
硬い玄米を食べていると、体が疲れやすくなったり、お腹の調子が悪くなってしまう方が多く見られます。
玄米が白米より硬い食感になる理由は、「果皮」と「種皮」で覆われているからです。
この部分に、食物繊維(水稲穀粒の場合、玄米100gあたり不溶性食物繊維2.3g:水溶性食物繊維0.7g)が含まれています。
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不溶性食物繊維とは、多糖類(非ブドウ糖炭水化物)です。不溶性食物繊維は消化・吸収されません。水に溶けないため緩下剤(かんげざい)的効果があるため、便秘改善や腸内を掃除してくれます。
水溶性食物繊維とは、消化と吸収を遅らせます。水分を吸収し、ゼラチン質のネバネバした物質になります。
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「果皮」と「種皮」の食物繊維部分を柔らかくせずに、食べてしまうと、
硬いまま玄米が胃に到着してしまい、柔らかいものを消化するより、多くのエネルギーを使って消化しないといけなくなります。
消化は、思っている以上に、エネルギーを使ってしまうので、体が疲れてしまったり、うまく消化されずに、腹痛を起こすことがあります。
「発芽をさせていない」
「浸水をせず炊いてしまっている」
という、2つのことを改善しないと、体調不良になりやすくなります。
それでは、今から改善するための方法をご紹介します。
2.体調不良を起こさない方法は?
体調不良を起こさないように玄米を炊くには、
「浸水をしっかりする」ことです。
それだけ?と思うかもしれませんが、それだけで解決するんです!
では、詳しく説明します。
浸水することで、玄米は発芽してくれます。
発芽とは、0.5mm~1.0mmの芽が出たことを言います。
発芽すると、胃痛の原因とされる「アブシジン酸」が除去されます。
そして、浸水することで、ゆっくりと「果皮」「種皮」へ水が吸収されます。
時間はかかりますが、水が吸収されることによって熱伝導率良くなります。
この状態で、加熱(炊飯)することによって、食物繊維は柔らかくなり、玄米も食べやすくなります。
玄米は体の中で消化されやすい状態になるため、結果的に体へかかる負担を減らしてくれます。
「浸水をしっかりする」ことで、
「発芽をさせアブシジン酸を除去する」=胃痛の原因を除去できる
「玄米を柔らかくできる」=消化への負担を改善できます。
浸水するにあたっていくつか気をつけるポイントがあります。
ということです。
玄米の炊き方は、いくつか正しい手順が必要になってきます。
炊き方のコツがわかれば、完全栄養食と呼ばれているほど、とても体に良い
食べ物ですが、力を入れすぎず気軽に楽しく調理していくことが大切です!
【お礼】
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。
元々、「褒美玄米専門店 稲妻家」というレストランを営業しておりました。
コロナの影響もあり、2022年12月末で閉店し、「雑穀米ギフト専門店」のネットショップ事業へと転身しました。
もしよろしければ、ホームページや楽天市場店などのリンクがございますので、覗いてみてください。
合同会社 稲妻家
代表&管理栄養士 藤原 拓也
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