栗になるな。イカになれ!
就活生と向き合っていて、最近特に感じるのが、「くれくれ」の姿勢。
「御社では、どんなスキルが身に付きますか?」
「御社では、どんな経験が出来ますか?」
「御社では、どんな知識が学べますか?」
「御社では、どんな研修、サポートがありますか?」
中には、「御社に入社するメリットは何ですか?」なんて聞いてくる学生さんも。
「御社に入社した暁には、いったい私に何をくれるのでしょうか…?」
ほんと、「くれくれ」さんが多い。
「くれくれ」なので、「くりくり」…。
栗(クリ)とでも言っておこう。
こんな世の中であるし、その気持ちも分からないでもない。
何が身に付くのか、何が得られるのか、どんなメリットがあるのか、それらを追い求めてしまうのも十分理解出来る。
まだ若いから仕方ない、という見方もある。
でも、そういう人は会社に入って、「はい、このスキルあげるね。」、「はい、この経験させるね。」、「はい、この知識学ばせるね。」ってなることを、ほんとに期待しているのかな。
そんなことないよね。
学校とは違って、お金をもらって働くので、受け身ではなく、能動的でなければならないし、そもそも、会社から押し付けられるスキルや経験が、自分自身として本当に身に付けたいものなのか、必要なものなのかどうかも、取捨選択するのが重要だったりする。
人の人格や性格って、幼少期までにある程度形作られると言われている。
であれば、自分の性格をちゃんと理解して、その強みや特性を「活かす」ことにエネルギーを注いでみてはどうだろうか。
「自分の●●という強みを活かしたいのですが、御社はチャレンジする機会は多いですか?!」
「ガチガチに管理されるより、ある程度自由に働ける環境の方が自分に合ってると思うんですが、御社はどちらのカルチャーですか?!」
「ひとりで黙々とやるより、チームで協力しながらやる方が力が発揮できるのですが、御社の営業スタイルの特徴を教えてほしいです!」
まだ社会に出て働いた経験が無い学生だとしても、学業や部活動、アルバイトやボランティアなどの経験を通して、自我を築いてきたはずだ。
どうやったら、これまで積み重ねてきた「自分」を思う存分発揮できるか。
活かすことが出来るか。
「活かす」なので、イカとでも言っておこう。
栗(くれくれ)よりもイカ(活かす)の姿勢で臨むこと。
それは、受動ではなく能動であるということだ。
会社は、あなたが活躍するための、あくまで箱であって、その箱をどう活かすかはあなた次第。
「どう使い倒してやろうか?!」くらいの威勢の良さがあってもいいと思う。
根拠の無い自信も、若いうちは大事。
「なんとなくイケそう!」が、本当にそうなるものだ。
さぁ、栗のような硬いカラを破って、イカのような柔軟さで、自分らしさを表現出来る箱(会社)を見つけようではないか!
栗になるな。イカになれ!
*INAZUMAN*