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【農業インターン体験談🍅①】一時無職の自分が感じた農業×地域活性化

はじめまして!かずきです。6月に仕事を辞めて、漫然とすごしていたらおもろしろくない…今しか出来ないことを行いたいということで
イナゾーファームで農業インターンシップを行いました。
10日間のインターンシップを終え、北海道の農業・くらし・まちに触れて感じたことをこの記事でまとめたいと思います!


自己紹介

経歴

埼玉生まれ、28歳
一度関東の外に出てみたいということで大学は関西に行き地域活性化や都市政策について研究。その後、埼玉県に戻り銀行で働きはじめました!銀行では企業向けの融資や子会社に出向し、新規事業の企画を行っていました。

今回イナゾーファームにインターンしようと思った理由

今まで働いていた銀行を辞め、秋から食品会社で働くことになり、これから食品を扱っていく者として、農業事業がどのような工程で農作物が作られ売上が立っているのかを知りたかったこと、純粋に本州と規模の違う北海道の農業を体験してみたかったこと、イナゾーファームの江美さんが自分のはとこであることが理由で、人生の夏休みを有意義に活用しようとイナゾーファームにインターンに行くことを決めました。

農業インターンのスケジュール

私は8/7~8/19の10日間(8/7と8/19は移動日)をイナゾーファームで過ごしました。それぞれの日でどんな体験をしたかのか、そこで何を感じたのか書きました。

1日目 移動日・シェアハウス生活開始

まず、イナゾーファームに行くには仙台空港⇒新千歳空港(飛行機で約80分)、新千歳空港⇒札幌(電車で約50分)、札幌⇒士別(高速バスで約3時間)とあらゆる交通機関を乗り継ぎやっと到着。
 到着し、まず360°広がる農地と奥に広がる山に圧巻。こんな景色を本州で見れるだろうか、いや見れない。
 また、この10日間はイナゾーファームで働いているあぼさん、みやざきさんとのシェアハウス。家族じゃない人と一緒に過ごすのは、大学の夏合宿以来でワクワク!
2人とも凄いバックグラウンドと引き出しがあって10日間のシェアハウスはめっちゃ面白かった。

永遠と続く道と農地に感動

2日目~4日目 トマトの収穫・トマトの選果

 はじめてトマトの収穫、スーパーで見るトマトは真っ赤なものが多いが、ハウスの中にあるトマトは赤の中でも、オレンジに近いもの・上が黄色や緑になっているもの・やわらかくなっているものなどグラデーションがあり、どこを基準に収穫すればいいかは難しい。午後はトマトの選果、1箱3kgの商品を作るために色や硬さなど基準以下のものを除くと午前収穫したトマトが10kg以上必要。美味しいトマトだからこそ、本当に優れたトマトを出荷するために凄い手間をかけていることがこの最初の収穫と選果で分かった。 
 そして今までデスクワークしかしってなかったため、毎日筋肉痛…

トマトの選果に初挑戦

5日目(初めての休日) 士別の街デザイン会議に参加

 休みの日に士別のエストアールの街デザイン会議に参加。午前は散歩を行いながら士別マラソンのコースを巡り、午後は青年会議所の人達を呼んで雪はね祭りの改善について討論。
 イナゾーファームがある多寄は士別市内に位置するけれども、地区としては市内中心街から車で10分行ったところで別のエリア。インターンを過ごす士別という地域については道内・道外の人と話せたことは面白かった。けど、なんか「ワクワク」とか「デザイン」とか定義からしようとすると時間がかかるを話を大人たちが話をするには十分な時間がないことに自分も「モヤモヤ」。

街デザイン会議の様子

6日目~7日目 トマトの収穫・選果 

 あっという間に2週目に突入。ここらへんからトマトの収穫に少しづつ慣れ、「選トマト眼」のスキルが身に付いた気がする。月曜日・火曜日がイナゾーファームで過ごした中で唯一30℃を超えた日、ただあっという間に次の日には20℃ぐらいになり、あっという間に秋に突入。夏と感じる日が2日間しかないのは人生最短。

8日目 夜に上川町のANSINDOへ!

 イナゾーファームのオーナーの寿彰さんと一緒に働くあぼちゃんさん、りょうちゃんさん、みやざきさんと上川町にあるANSINDOへ。 上川町は、層雲峡という県外や海外からも観光客が訪れるキラーコンテンツはあるところ。しかし層雲峡は上川の市街地から離れたところにあり、上川町の市街地に観光を目的で立ち寄る人が少ないという課題があった。そこで、地域おこし協力隊で来た蝦夷丸さんが薬屋を改築した宿泊施設兼バーANSINDOをつくり、ANSIDO起点での上川町の市街地観光を進めている。 ANSINDOへは夜の7時過ぎに訪問。真っ暗なまちにぽつんと明かりがついていて、造りもオシャレで町の人やインターン生が集まり雰囲気がいい施設でした。まちに1つだけでも外から見て人が集まって談笑している場所があれば、まちの活気につながるように感じた。

ANSINDOの内観

9日目~11日目 最後のトマトの収穫・イナゾーファームの末っ子と水郷公 園で行っている鬼ごっこ・BBQ🍖

 北海道に来て1週間が過ぎ、トマトの収穫や北海道での涼しさに慣れ、本州での蒸し暑さに対応できるか心配になる。最後の土曜はイナゾーファームの末っ子と士別の水郷公園で行われる鬼ごっこのイベントに参加。イベントの内容は公園の草っぱらの一部を使って子ども20人くらいに対して大人の鬼が10人で子供たちを捕まえるという内容。 けっこう鬼畜…
 末っ子は鬼ごっこが終わったあとに1時間以上も水遊びをしアスレチックでも遊び、ずっと元気いっぱいで子供の体力の底のなさにめちゃ驚いた。
 夜は、谷ファミリーとイナゾーファームで働く人達とBBQ🍖・花火🎇。でっかい農地の真ん中でBBQと花火はめちゃくちゃ夏を感じる。7キロも離れる花火をきれいに見れるのはこんな農地が広がる北海道でしか体験が出来ない。

BBQの様子

12日目 谷ファミリーと川釣りへ

 最後の休日は谷ファミリーと一緒に岩尾内湖に渓流釣りに。ガイドのべえやんさんの案内で、初めての渓流釣りに挑戦。しかし…子供たちは30センチを超えるイワナやニジマスを釣るものの、自分は何回も逃げられ坊主…夕飯は釣った魚を谷ファミリーにご馳走に。今まで川魚を何回か食べたけど、こんな臭みがないのは初めての経験。

川釣りに悪戦苦闘

13日目 帰宅 あっという間の10日間

 最後、江美さんにバス停まで送ってもらっていったら昨日川釣りでお世話になったべえやんさんに。偶然なのか必然なのか、この10日間色々な人とのめぐり合わせに感謝する10日間でした。最後バスに乗るときに感じたことは、また来たい。このインターン期間に様々な人に出会い、北海道でしか味わえない初めての体験に出会い、素直にまた来たい。

インターンを通して感じたこと

イナゾーファームのインターンに参加してよかったこと

 ざっくばらんにインターンを通して感じたことを書いたが、インターンを通してイナゾーファームの面白さは「面白く新しいことに挑戦する環境に人が集まること」・「素敵な人の集まりでさらにいい循環が生まれること」だと思う。
 イナゾーファームでは、すでにトマトジュースクリア、ヘイジーなど面白い商品があるにもかかわらず、そして未来の自分、未来のまちのために新しいことに挑戦しつづけている。大企業のように新規事業にも人員やコストを割けるキャパがあれば新しいことにも挑戦できるが、中小企業のようにキャパが限られた中では、新しいことに挑戦することは非常に難しい。私自身、銀行に丸4年勤め色々な社長と話したが、新しいことに挑戦したくてもキャパや知恵の限界で、成功している既存の事業を行い続ける会社がほとんどだった。
 そんな中で、既存のキャパ・外から来るインターン生等を活用し、新しいことに挑戦するイナゾーファームを率直に凄いと思った。だからこそ、イナゾーファームの事業に面白いと感じた人が集まり、その現在あるキャパで新しいことに挑戦しいい循環が生まれていると感じた。

これからインターンに来る人に伝えたいこと

 私自身インターンに参加してよかったことは、北海道にしかない大きな農場に囲まれた環境で農業が出来たこと・シェアハウスや働いている人と交流し、知識や交流の幅が増えたこと・天候や自然、人など様々なファクターを相手にする産業だからこそ、マニュアルを作る難しさや安定した利益を生む難しさがあると分かったこと・社会人の転職のタイミングで参加したからこそ、自分に現在どんなスキルがあり・どんなことに興味があり、何を考えていきたいか考えられる経験になったこと。(たぶん自分が大学生だったら物事の良し悪しとかはわからなかった。)
 これからインターンに参加する人は、「農業を行いながら自分自身に向き合いたい人」や、「農業の良くも悪くもリアルな日常を体験したい人」、「自分のスキルをイナゾーファームをうまくつかって挑戦したい人」はこのインターンに向いていると思いました。
反対に「色んな人と話すことが苦手で農業を学びたい人」や「漫然と農業だけを行いたい人」はイナゾーファームのインターンは向いていないのかなと感じました。
 イナゾーファームには100人以上のインターン生や農業バイトが来ている。インターンに参加し、率直にびっくりしたことはいる人の半数以上が道外出身者であるということだ。札幌から3時間、東京や大阪から来るのにもほぼ1日かかる多寄にこんな道外から人が来るのは、イナゾーファームのコンテンツがメディアに注目されるからだけでなく、面白いことに挑戦しそこにいる寿彰さん、江美さん、そこにいる人達に魅力があるからだと私は思った。
そんな人達と新しい体験をしてみたい人はぜひイナゾーファームへ!
行きの札幌と帰りの札幌が違う景色に見えるかも…

本当に10日間お世話になりました。

▼イナゾーファーム・インターンの問い合わせは下記のリンクからどうぞ。


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