見出し画像

花の命は短い

4月18日土曜日
今週は長いような短いようなよくわからない1週間だった。

月曜日にDMVという、いわゆる運転免許センター的な所に行ったんだけれど、これが妙に疲れた。
完全予約制で、人も少なく、待ち時間も少ないのだけれど、手続が一向に進まない。
こちらは下調べをして必要書類を揃えてあるのに窓口の人がまるで手順を把握していない。
そして質問するとトンチンカンな返事が返ってくる。

わりと海外あるあるだと思う。

夫も「アメリカのDMVはこんなものだからイライラしても仕方ないよ」と...笑

日本の行政サービス系も色々だと思うけれど、これに比べたらきっと神対応。

もちろん私個人の勝手な体感でいうと、

むしろこれでもアメリカの方がオランダよりはサービスは優れている。

オランダは今思えば酷かったなぁ。笑

住所変更ひとつするのに半年かかったというカナダ人の友達とオランダのオーガナイズ能力低すぎるよね〜と愚痴を言い合い励まし合っていたんだけど、

スペイン、イタリア、ギリシャとかの出身の友達は口を揃えて「オランダはめちゃくちゃオーガナイズされてるじゃないか!ちょっとストイックすぎるくらいだ!」
と言っていた。

上には上がいるのだ。

っていうか、それで国が成り立ってるのが凄いなぁと感心すらしたものだ。

たしか、大学の事務の仕事が雑すぎると私が怒った時、
「我々オランダ人は生きるために仕事をしてるのであって、仕事のために生きているのではない」
と返された。

日本人には学ぶべきことがある立派な発言ではあると思うが、

取得済みの単位を成績表に反映させるくらいのことはして欲しいし、新年度は9月始まりなのに、授業スケジュールが10月〜11月にならないと完全に決まらないとか意味不明すぎた。笑
今となっては良い思い出。

まあそんなこんなで、チャチャっと済みそうなことが、散々たらい回しに合った挙げ句、振り出しに戻るというようなことには、いつの間にか慣れっ子になっていて免疫もあるはずなのだが、

アメリカに引っ越してきてからはそこそこ快適に過ごしてきたので、久しぶりの無駄に精神削れる系洗礼を受けて疲労し、びっくりするくらい長い昼寝をした。 

ちなみに、このような手続きの類を出来る限りストレスフリーにスムーズに進めるコツは、
・自分で出来る限りたくさん下調べ
・資料を印刷して持参
・相手の言っていることが違ったら資料を読ませて確認してもらう
・大丈夫だと言われても鵜呑みにしない(大丈夫じゃないときがある)
・相手が理解していない/勘違いしているところを先読みして出来る限りの行動をする

そして最も重要なのは

・出来る限りのことをしたら心配しすぎない!

心配していても心配していなくても、
心配ごとは起こるときは起こってしまうのでその時々対応していくしかない。とにかく自分に落ち度がないように準備と対策をしたら、あとは待つしかない。たとえ上手くいかなくても死ななければ大丈夫くらいに思っておく。最悪死んでも人間の致死率は100%だから遅かれ早かれ訪れる。

今でこそ、こんな風に考えられるようになったけれど、
私は自分の努力ではどうにもならないことにまで、気を揉んでしまうところがあった。今もまだある。

他人が関わってくる出来事は、自分の努力でどうにもならないことの代表格だけど、

過去の出来事や、過去の自分の行動も、今の自分の努力ではどうにもならないことである。

それでも過ぎたことをやたら自己反省してみたり、あの時こうするべきだったなどと思ってしまう。

人間は成長/変化するのだから、過去の自分の行いが必ずしも今の自分でも納得いくとは限らない。

それ以前に、泣こうが喚こうが、過ぎてしまったことは変えられない。

今これから出来ることにフォーカスしよう!

と、頭では理解していても、なかなか心の整理がつかないのが人間だったりする。

過去の自分に対する疑念が大きいのは愉快とは言えない。(これに関してはまたいつか書こう)

過去も含めてその人の人間的価値とする場合を想定して苦しがっているのかもしれないけど、

そもそもその人間的価値っていうのも、絶対値的なものでもなければ、外側から短絡的にジャッジするようなものでもないはず。
自己評価だって無自覚に自分の中で細かいルール決めを繰り返し、それを勝手に自分に課しているにすぎない。

話が広がってしまった。

何が言いたいって、
自分の価値の揺らぎに対する耐性みたいなのは、私が一方的に「こいつら仕事できないなー!」と決めつけた人たちの方が圧倒的に優れている。
むしろ彼らの方が人生を謳歌しているかもしれない。かもだけど。

私はここ数年ですっかりズボラ組に入ってしまっているが、

真面目に生きすぎている人たちには
“仕事の出来具合が人間の価値ではない”
ってことを腐らず、傲慢にならずに理解するのってなかなか大変だと思う。

音楽家、芸術家、スポーツ選手なんかも、
作品/成績/技術の高さなど=その人の価値

として認識しやすくて、”本来”を見落としやすい。

作曲家で言えば、
作品が批判されると自分そのものも批判されたような気分になる人は珍しくないし、逆に上手く割り切れる人もいる。

仮に、他人は客観的に

その人の〇〇の能力≠その人の価値

と、冷静に判断していたとしても、

本人はなかなか切り替えが上手くいかない場合もある。
極端な話、才能を認められず自分に価値がないと思い込んで自ら命を絶ってしまう人もいるし、
地位名声を手に入れた途端、神になったかのように勘違いしたり、この世をば我が世とぞ思う望月の〜と歌ってしまう人もいる。

また話が広がってしまったが、

そんな感じで一週間がスタートしたものだから、創造欲にもすごい波があった。
「なんだかなぁ〜」という気持ちが咀嚼されてやっと創るエネルギーが湧いてくる。

愉快なことばかりじゃない、
この「なんだかなぁ〜」が
意外に大事だったりするよね。

- - - - - -

先週は雷雨や暴風雨続きで、せっかく咲いたチューリップも、近所の桜もすっかり散ってしまった。
なんとあっけない。

儚さが人を魅了する秘訣だとしたら、それはそれで良いんだけど、

個人的には細く長くしぶとい美しさの方が好きだな。

なんの花か知らないが、やたらと花粉だけは毎日毎日真っ黄色に積もっている。

昨日はちょっと久しぶりに湖を散歩。

野生の藤の花?
藤棚がないとこんなに高いところまで伸びるのね...

犬たちは寒過ぎず暑過ぎない良い季節。
超活発。

ポップコーンにハマっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?