やる気が最大限に湧き出るタイプになるシナリオを考えたら、本に書いてある要素だけじゃ危険なことに気づいた。〜やる気が上がる8つのスイッチより〜
対象
基本的には、「やる気が上がる8つのスイッチ」を議論の発端としているので、読んだことがある人。
議論の土台となる部分は軽く説明はするが、全て話すわけにはいかないので、読んだことがない人はそれを踏まえた上で先に進むことをお勧めする。
議論の土台
「やる気が上がる8つのスイッチ」の内容をわかりやすく表にまとめると、以下の通りになると思う。
見方の例を二つあげる。
成長マインドセットを持っていて、自己効力感があり、獲得フォーカスであるなら『新星』に該当する。
成長マインドセットを持っていなくて、自己効力感があり、回避フォーカスなら『退屈な人』に該当する。
色の濃さは、そのタイプの人のやる気そのものを表している。つまり、『中二病』『臆病者』タイプはやる気が弱く、『新星』『熟練の匠』はやる気が強いという風にみる。
要点をまとめると、成長マインドセットを育み、自己効力感を高め、自分がどのフォーカスであるかを理解して環境を整えることがやる気を上げるためには必要である、と言う話だった。
しかし、『以下の新星』・『熟練の匠』に至るシナリオケースを考えることによって、これだけではとある危険が潜んでいるのではないかということがわかったのだ。
以下ではその思考過程を述べ、それがなんなのかを示す。
新星・熟練の匠に至る道のスタート位置がどこか
まず、どのタイプが新星・熟練の匠に至る道のスタート位置に当たるのかを考えたい。が、これについては、複数考えられると思う。
『新星』または『熟練の匠』がスタートというのは、本題の内容を考える上で本末転倒になってしまうので、相応しくないと言えるだろう。
しかし、成長マインドセットは考え方・心の持ちようであると解釈できるから、ターゲットを問わず様々なものに応用できる可能性があるし、自己効力感も同様に、『自分なら、対象の物事をやり遂げられるだろうという確信』であることからある程度の汎用性があるのではないかという仮説が成り立つ。
要は、新しいことを始めるのでも人によってはスタート位置が異なってしまうことは避けられない。
しかし、今回は『まじめな見習い』をスタート位置として考えていこうと思う。
理由は、気づいた危険性がこの段階の人に焦点を当てた内容であるからだ。
なお、フォーカスは「やる気が上がる8つのスイッチ」において、変えるべき対象となっていないので、獲得フォーカスタイプの方は回避フォーカスのシナリオで出てくる用語を適宜『臆病者』→『中二病』、『退屈な人』→『うざいやつ』、『熟練の匠』→『新星』というように読み替えてもらっても問題ない。
熟練の匠に至れない理由
『臆病者』が「やる気が上がる8つのスイッチ」を読むなりなんなりして、それなりの成長マインドセットを育んだとしよう。
『臆病者』だった人は成長マインドセットを信じ続けることができるだろうか。
すんなりと成功体験を積み、自己効力感を高めていくことができればなにも問題ないかもしれない。
しかし、現実には学習効率が悪いやり方を知らず知らずのうちにやり続ける人がたくさんいる。
成長マインドセットが、他人との比較を推奨せず、自分の成長具合を見て一喜一憂しましょうというものであるが、成長を実感できない人、または成長していない人は一体どうなってしまうのだろう。
成長しない自分に失望し、『才能がないから』『運が悪かった』というようなコントロールできないような要素に原因を求めるようになり、やがては『成長』に目を向けるのが辛くなって、保守的な思考になり、マインドセットが証明マインドセットになってしまうのではないだろうか。
『まじめな見習い』からの分かれ道は成長効率の高い学習方法が実践できるかどうかにかかっているのではないかと僕は主張したい。
まとめ
『やる気の空回り』と『まじめな見習い』タイプは効率の良い学習方法を実践できなければ、なかなか一人前になれない現実を見続けることになるか、または、その現実に屈して『うざいやつ』、『退屈な人』になってしまうと考えられる。
なるほど、参考になったという方はいいねでフィードバックして欲しい。
反対に、こんなこと読んだら考えて当然だよねという人はなにもしないようにお願いしたい。
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