【読書感想文・誰にも負けない努力 仕事を伸ばすリーダーシップ(稲盛 和夫 著)】誠実に清らかな心を持って
Audibleで「誰にも負けない努力 仕事を伸ばすリーダーシップ」を読みました。
最近、上司が濃厚接触者になり自宅待機となったため、数日間ですが基本的に自分一人で研究室を管理することになり、ふと「リーダーシップ」について知りたくなったのがきっかけで読みました。
以前リーダーシップの本を数冊読診ましたが、なんとなく「?」な部分が多かったので、この手の能力開発は中断していました。リーダーシップについての「スキル」を学ぼうと思っていたのがよくなかったかな、と思います。
本書を読んで、リーダーに大事なのは結局「人間性」である、ということがよくわかりました。特に大事と気づいたのが、
・自他に誠実であること
・利他的であること
・謙虚に自己の成長を心がけていること
でした。なんだ、成功法則そのものではないか、と思いました。
本書で「会社の大きさは社長の器で決まる」みたいな言葉がありました。だから「経営者は自分の器を大きくするために行動しなければならない」、また「人間とは地位と名誉に溺れがちで、謙虚さを失うとその器も、もとの木阿弥になる」とありました。
この「器」という言葉にピンときました。
明るいムードメーカー気質、落ち着いたサポーター気質など、その人のタイプによってリーダーシップの形は違うんですよね。
だけど根っこは一緒で、リーダーはチームを包容し、守らないといけない。
そこで必要なのは上に書いたことで、それに反して利己的なことがあると、チームは「その人の成功のために行動させられていることになり」、結局、チームはまとまらない。
だから、大事なのは、チームを動かすスキルをつけることなのではなくて、「自分の人間性を高めて包容できる器を大きくし、チームを導けるようになること」かな、と思いました。
リーダーシップに関しては、スキルをつけないと、と思っていましたが、本書を読んで、スキルも確かに大事なんだけど、結局人間性を高めることが何よりも不可欠である、と思った次第です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。