45歳の転職活動⑥冷たい人事部と次の異動先の候補
①人事部からの突然の電話
8月1日から社内ニートになった。3日が経った頃、突然人事部から電話があった。
評判がよろしくない人事本部長の山本さんである。
電話をでると開口一番「あなた、今、何やってるんですか?」と言ってくる。強い口調だ。
「なんだよ、いきなり!」と思いつつ、「在宅勤務をしています」と回答する。
「仕事あるんですか?」とツメてくる。
「残務処理をしたり、資料を読み込んだりしています」と一応、仕事をしていると回答する。
「それで仕事と言えるんですか。もう社長ではない。在宅勤務は誰の許可をとったのですか。」と。押し問答だ。
確かに、在宅勤務はわたしの独断だ。その点は私にも落ち度がある。とはいえ、言い方があるだろう。
「嫌なヤローだなぁ」と思いつつ、わたしはしばらく黙った。
すると「ABC社の社長と面談をセッティングする。異動の候補があるかもしれない。決めてくれ」と話してくる。さらには「あなたは、置かれている環境わかっていますか?」
「もちろん分かっている」と回答する。
「いやいやいや、あなたわかってないです。」
そんなやりとりが続く。こちとら、気分が落ち込んでいる。
電話でひたすらツメてくる。相手の気持ちを分かっていない人事である。
本当に残念な人事本部長である。
彼が人事本部長に着任して2年ほど経つ。人事部の部長・課長が10人ほど入れ替わっている。
なぜ、そんな人が未だに、このポジションにいられるかは疑問である。
②社内ニートからのスモールアクション
いずれにしても、何らかのアクションをしなければ。
できればこの時点で転職先が決まり、「辞めさせて貰います」と言えばよかった。ただ、そういうわけにはいかなかった。
「辞めてやる!」と感情的には言いたい。
けど、一時の感情で判断してしまうと、最悪の事態を招いたときにダメージが大きいような気がしていた。
妻には、「さっさとやめちまえ!」と言っていた。「そんな会社、聞いたことない。ブラックと言わず、なんと言う」と憤慨していた。
ただ、私としては、次の会社が決まるまでもう少し粘りたい、と思った。
今のまま、在宅勤務をしていたら欠勤扱いになってしまう。アクションはせざるを得ない。
重たい気持ちであるがABC社の社長に電話を入れた。
③子会社ABC社の社長との電話
ABC社は、工事を担当する会社である。降格人事の行き先が、ABC社になるケースは良く見てきた。今度は自分の番だ。
ABC社の社長が言ってくる。
「全体的に人は足りてないんですが、特に2つの部署で足りてないです。」
それは、
1 コールセンターの責任者。これについては土日関係なしに、監督者としてシフト調整をお願いしたい
2 倉庫の管理監督者。部品の受発注と在庫管理をお願いしたい。倉庫番。
どちらも湘南の辻堂にある大型施設に勤務しなければならない。
転勤が伴う遠方ではない。ただ、通勤時間が1時間半はかかる。働く環境としては大きな変化だ
「細かい話は、会って話しましょう」とお盆明けに話をすることになった。
すでに働く気持ちは全くない。惰性であたらしい部署に行くのは避けたい。
できれば、ABC社の社長と面談するまえに、内定をもらっておきたい。けど、スケジュール的には厳しそうだ。
綱渡りだ。。。