’命’を迎えること。
こんにちは。
いえ、こんばんは。
もしくは、おはようございます。
大分ご無沙汰になっておりました。
2022年になってから、いろいろ個人的には動き始めたので、落ち着いて自分の時間を過ごしたり、考えたことをまとめる時間が減ったような気がします。
その中でも、色々と出来事がありました。
残すところ半年でしたが、僕にすでに大きな1年になったと言えると思います。
その話もまた追々。
今回は、犬を迎えていい人。迎えてはいけない人について。
僕は現在、ドッグトレーナーと会社員（犬に携わる仕事ですが・・）と2足のわらじで生活をしています。
引っ越してからかれこれ、もう5年くらいになります。。。
なっが。
全然そんなつもりなかった。(笑)
会社に務めるお仕事は、ペットショップです。
ただ普通のペットショップとは違い、しっかり飼い主様を見定めて、大切にお世話して頂ける飼い主様かどうかという判断を個々の元、というのを判断しなければなりません。
皆様大切なお客様ですが、命のやりとりをするお仕事ですから、そのあたりはちょっぴりシビア。
ですが、よっぽど変なお客様というのは早々に来られません。
お越し頂く前の段階で、察して頂いているのでしょう。
HPも結構強気に書いていたりするので、安くてもいいから・・・・というお客様のお問い合わせは非常に少ないと思い
僕もそういった立場ですので、様々なお客様の話を聞き、ご縁あるワンちゃん達をお譲りしてきました。
価値観は違えど、皆様素敵な飼い主様ばかりで、至らない部分があれば、すぐに相談して頂ける。
しっかり飼い主としての責任をもって、お世話に今も励んでいらっしゃる方がほとんどです。
ただ、全員が全員、そういう飼い主様ではないのが、事実。
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実は飼い主さまの元から、一時的に預かりしているワンちゃんがいます。
その子は会社で今生活しているのですが、時々僕の家に連れて帰ったりもする子です。
ご家族の中でワンちゃんに暴力を振るう方がいて、このままでは死んでしまうかもしれない・・・！と、お里である私達の元へ連絡があったのです。
詳しい詳細は避けますが、連れて帰ってきたら、とっても元気に尻尾を振ってくれて、愛想を振りまいてくれるような子です。
なぜこんなに甘えん坊で可愛らしい子を・・・？と半信半疑でしたが、
動物病院でレントゲンを撮ってみたら、骨折痕が見つかり、話が現実だったのだと知りました。
こちらでワンちゃんをお預かりしている間に、
「ご家族内で状況は如何ですか？ワンちゃんをお返ししても、可愛がっていただけますか？大切にお世話していただけますか？」
と尋ねると、その飼い主様曰く、飼い主としての素質がない。という旨の話ことをきっぱり告げられました。
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ここまでがそのお話。
飼い主としての素質がない。
その言葉を電話越しに言われたときのボクの中で、大きな、大きなショックを感じました。
家族を迎えて、やっぱりこの子は飼えませんでした。
そんな話って、命を迎えるって、そんな簡単な話なのかな。
心から悔やみ、つらい気持ちになりました。
どうして、そうなってしまったのか。
犬を迎える幸せ、家族が増える幸せは誰にだって、最初は嬉しいもののはず。
犬だけじゃないですよね。
子供は当然ですが、犬や猫、鳥、ハムスター・・・・
家族が増えて、最初はみんな一生懸命お世話しているじゃないですか。
なぜ、その気持ちを忘れてしまうのか。
人間の融通が利かない所ですよね。
都合が良い事ははっきり覚えていて、都合が悪いことは忘れるようになっている。
だから、日々のお世話から新鮮味がなくなっていき、飽きが出てきたり、自分を優先するようになったり、本当に大切なものを失ってから気付くことになる。
犬は記憶ができないと言われています。
毎日の生活の中で、習慣として繰り返されることで理解して学習していくのが、犬です。
人間は犬がいなくても生活できますが、犬は飼い主がいないと生活ができません。
何故、愛情をもって、その子を受け入れてあげることができないのか。
今回の話に限ってしまうと、僕は本当に無力と感じてしまいました。
少し、暗い話になっちゃいましたね。
長く感じられたら、申し訳ないです。
時間がある時で大丈夫ですので、今動物を飼っていらっしゃるすべての飼い主様へ、読んでみてください。
ではまた。
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