【北海道のひだりうえ/ホッキ漁】真夏が旬のホッキ漁で漁師のかっこよさを再認識した
北海道のひだりうえのはらちゃんです。これまで8年間を通じて秋鮭漁、ホタテ漁、ヒラメ漁、タコ漁とこの地域で行わる漁業シーンの撮影は完了しました。そして今回、真夏が旬のブリブリなやつ、ホッキ貝漁の撮影に同行してきました。
朝焼けとともに5時に出港!
4時くらいから出港の準備、波の状況を確認し出港の判断をします。この日は比較的穏やかな波。無事出港の判断がなされていざ出港。
ホッキ漁に出る船が一斉に漁港を出発します。
朝焼けと漁師のシチュエーション、毎回グッと心を掴まれてすごい枚数の写真を撮ってしまいがち。
漁場まではだいたい船で30分くらい。穏やかな波間を縫って進みます。
ホッキ漁がスタート
漁場に着くと、特に言葉を交わすでなくさっそく漁がスタート。ホッキ漁は「マンガン」と言う漁具を使用して行います。
海水を汲み上げ、高圧で放水するポンプが備え付けられており、噴射させ砂を掘りおこして爪で掘り、海底の砂場からホッキを引き揚げます。
クレーンを使い、二人がかりでマンガンを海底に沈めます。そのあとの行程は阿吽の呼吸で速すぎて何をやっているかわからなかった...。
船を少しずつ動かしながらマンガンで海底からホッキを掘り起こすこと20分、いざマンガンを引き揚げます。
ホッキ貝が姿をあらわしました。先程と同じようにもう一度マンガンを海底に沈め、船上では引き上げたホッキ貝の選別作業を同時進行で行います。
ホッキ貝の大きさを大、中サイズに分けて選別。
そのほかにも白貝、エゾバカ貝なども網に入っています。あまり知られていないですが、この地域では好まれている貝。
選別が終わると、最初と同じようにマンガンを沈めて、同じ工程をだいたい9回ほど行います。
自分は撮影しているだけでしたが、4回くらい繰り返したところで暑さにやられて(この日は30度越え)動きが鈍くなってしまいましたが、漁師の二人は淡々と、作業を行い続けていました。毎日船上で戦い続けている漁師と自分とでは基礎体力が全然違う。
船上でご飯を食べる姿。自分は暑さと疲労で何も口にすることができなかったです。
港に戻り出荷作業
出港して約8時間後、港へと戻ります。
この日は今年一番の大漁だったようで、その分出荷作業もふくらみます。
船上でサイズ分けをしたホッキ貝をそれぞれの大きさごとに発泡スチロールに詰めていきます。
この日、全ての作業が終わったのは16時。自分より30歳以上の漁師さんが終始動き回っている姿をみて「漁師すげえ...かっけえ...!」という尊敬の気持ちが湧き上がります。
この日、新鮮なホッキ貝を持たせてくれて、美味しくいただきました。
漁師の仕事には無駄がない
個人的な撮影、アーカイブしておきたいと思い立ってからこの地域で行われている漁業風景の撮影をしていますが、漁師の仕事にはメリハリがあり、動きに無駄がありません。そして体力がすごい。桁違いの体力を持つ漁師に勝てないまでも、別ジャンルの仕事をしている身としてもどうにかくらいついていきたい。
あなたが住む地域ではどんな漁が行われていますか?その行程、仕事ぶりを知るとこれまでより一層感じることができると思うのでオススメです。北海道のひだりうえ、遠別町の短い夏が旬のホッキ貝、ぜひ食べにきてください。
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