環境問題
先週だったろうか、地域で行われた講演会に参加した。
某私立有名大学の教授さんと、某全国紙の記者さんなどのお話を聞く機会だった。
この機会で最も重要なキーワードは、
「地球の平均気温を1.5度上昇までに抑えていく必要がある。」
ということだったと認識している。
この1.5度を超えると、不可逆的、つまり、もう2度とこれまでのような地球環境に戻ることはないというデッドラインだということを、堰を切った水に例えて教わった。
そして、そのデッドラインを超えないために、まずは第一関門として
「2030年までに2013年度比で、CO2を半分近く削減しなければならない。」
ということである。
とてつもなく気が遠くなる数字である。
なぜならば、一説(私が聞いたことのある説)によると、コロナ禍で航空需要が減った際、これに連動して二酸化炭素排出量が大きく低下したが、このレベルでの取り組みを2030年まで続ければなんとか達成できるのではないかというものだった。
コロナ禍で減った航空需要を維持するだけなのではない。
これくらいのサイズの取り組みを毎年一つずつ増やさなければならないということだ。
おまけに、航空需要はすっかり戻りつつあると認識している。
こと北海道では、航空燃料が不足して就航需要に全て対応できていないという記事まで見る。
2024年が間も無く終わろうとしている。
ということは、残りたったの5年。
私たち人類は、この5年で大きく変わることができるのか。
この大きな変化は、誰かが起こすのだろうか。
誰かが大きな変化をもたらす技術革新や規制改革は必要だろう。
しかし、これも講演会で学んだことだが、人間一人ひとりの日々の小さな取り組みが大きなうねりとなることを学んだ。
では、私たちはいったい、日々どんなことを地球のため、自分自身のためにできるのか。
これを考える上で非常に重要なことは、
『使い放題の考え方から抜け出すこと』
『無限なものなど何一つないことを認識すること』
だと私は感じた。
電気(電化製品)の使い放題
ガソリン(車)の使い放題
プラスチック(資源)の使い放題
書けばキリがないのこの辺にするが、昔の人々が重んじてきた
『ものを大切にする』
ことが、改めて重要だと感じている。
つまり、
『誰かが何かをやってくれるのではなく、自分ができることを考えて実行する』
ということを一人ひとりが発揮しなければ、5年後私たちは自分たちの住処を棺桶にしてしまう。
自分にできることは何か・・・
もう今まで通りとはいかない、つまり、これまでの生活にちょっとした自分たちなりの工夫が必要なことを自覚しなければならないと私は考える。
本日のヘッダーは、ぽんさんの作品を使わせていただきました。
ありがとうございます!