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井中蛙の映画感想65! 2024/9/2(月) 【カミノフデ ~怪獣たちのいる島~】※ネタバレ注意
【カミノフデ ~怪獣たちのいる島~】
鑑賞日:2024/9/2(月)
視聴方法:劇場(イオンシネマ海老名)
夏は基本猛暑で機能停止状態だったのだが、帰省したりポケモンSVのランクマに篭ったりと細々と活動していた感じ。
カミノフデは前々から気になってムビチケは確保してたのだが、小規模上映かつ上映期間も短いのもあったり、帰省があったり台風で土日潰れたりとなかなか上手く予定が合わず見れてない状態だった。
8月末からイオンシネマで第2期上映が始まったのだが、1週間程度で終わる予定みたいだったので平日の夜にやってるところ探して早めに消化。
・スタッフ・キャストは豪華なメンツなんだけど、作風的にも興行規模的にも話題の超大作というよりは通好みのインディーズ映画といった趣が出ていて、逆にそれが気負わず楽しめてよかったです。
・佐野史郎、釈由美子、斎藤工、樋口真嗣といった特撮ファンには馴染み深いキャストが出てるのは実家のような安心感があって良かった。
・昭和生まれとしては、佐野史郎が主人公の祖父世代を演じる年代になったと思うと時間の経過を感じる。
・盗賊の2人組がいいキャラしてて名助演感バリバリなのが良かった。
・作品全体にハードSF的な重苦しい雰囲気はあまりなく、平成モスラみたいなファンタジックな世界観でティーンエイジャーを中心とした暖かい冒険譚が展開されるのでその点も肩の力を抜いて見られたところ。
・ところどころ合成が怪しかったり、キャストの演技が間伸びしたりしてるところもあった気がするが、まあその辺のインディーズ感もご愛嬌。
・大魔神モチーフの怪魔神、釈さんのマンホールネタ、ネズラの映像引用、金子修介監督と平成ガメラの名前が出てくるところ等、特撮ファンのツボを突く小ネタが多かったのも楽しめた要素ですね。
・劇中劇として語られる「神の筆」のプロットがマジで昭和ゴジラとかにありそうなノリだったのがナイス。
・クライマックスのヤマタノオロチによる都市破壊シーンは、CG特撮全盛の令和にこんなミニチュア特撮全開の映像を楽しめるのかという感慨もあって最高でした。その後の怪魔神とヤマタノオロチのラストバトルも昔の怪獣映画の趣全開で懐かしさと楽しさが同居した清々しさがあった。
・総じて大作映画には無い肩の力を抜いたノリが漂う作品で、見どころはしっかりあれどカロリーが高すぎず疲れた体にもスッと入ってくる感じが心地よい、良質な鑑賞体験が味わえる映画でした。