井中蛙の映画感想68! 2024/9/14(土) 【WXIII 機動警察パトレイバー】
【WXIII 機動警察パトレイバー】
鑑賞日:2024/9/14(土)
視聴方法:アマプラ(アニメタイムズ)
劇場版1,2作目に続いてアニメタイムズの期限が切れる前に滑り込み試聴。一応今日観た劇パト3作品は内容や評判は昔から聞き及んでいたけど実際の鑑賞は今回が初めてというステータスです。
・漫画版の廃棄物13号編をベースにしながらもほぼ別物の内容。元々特車2課がほとんど絡まずオリジナルキャラの刑事二人が主役というのは知ってたので、「これパトレイバーでやる必要ないじゃん!」的なことは今更わざわざ思わなかった。
・むしろベテラン中年と若手のバディ刑事のサスペンスものに振り切ってくれたおかげで、劇場版3作の中では一番面白かったまである。なんやかんやラストのレイバーアクションも気合入ってたし。
・後藤隊長も前作までのキャラクター性が目立つところは無かったもののゲストキャラとして見ると良い味出してたと思う。
・中盤に出てくる関西弁が特徴的なおっちゃんについて、昔本編未見の頃「リアルな背広のおっさんの刑事ドラマが展開してるところにいきなりコテコテのアニメキャラ(野明と遊馬)が出てくると違和感があるから、一旦おっちゃんを挟むことでリアリティラインの落差を中和する演出意図があるのだ」という考察だけを読んだことあって、実際観てみてまあまあ腑に落ちたのだけど、本当なのかはわからん。
・科捜研のメガネ男のスーツとネクタイの色が完全にムスカだったのは狙っていたのかどうか。
・久住の家で主人公2人がちょっとギスるシーン、表面上だけ仲良かったバディが本音をぶつけ合って本当に仲良くなる前フリ的なアレのテイストがあって良かったんだけど、特にその辺の人間ドラマの着地点は無かったのが残念。
・漫画版の13号編と同名のキャラがところどころに翻案されて登場してるっぽいけど実家に全巻置いてあるので見比べできない。
・内容はわりとパトレイバーらしからぬグロシーンもあったりして、ストーリーや演出もモンスターパニック映画のテンプレみたいな感じなんだけど、それをあえてアニメ映画の媒体でやる、というところにエンタメ史的な意義があったと思うのでヨシ。