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井中蛙の映画感想73! 2024/11/24(日) 【宇宙戦争(1953年版)(字幕版)】

【宇宙戦争(1953年版)(字幕版)】
 鑑賞日:2024/11/24(日)
 視聴方法:アマプラ
 視聴ステータス:初見。原作や他の同名映像化なども未見。

 アマプラのウォッチリストに溜まってる過去の名作を消化するシリーズ。

・最近わけあって『シン・ゴジラ』を見返してたので「米軍の動き早えー」「特に葛藤なく核で宇宙人をやっつけて解決!の流れは実にアメリカ映画っぽいなー」と当初は苦笑いしていたのだが、そこから核兵器も効きませんでした、の展開はおっとなった。

・のだが、その後主人公たち科学者たちの奮闘で火星人の弱点を発見して反撃する流れかと思いきや、暴徒に血液サンプル奪われる→ヒロインを探して放浪みたいな展開が映画の終わり間際まで延々続き、結局ヒロインとはばったり再開、宇宙人も細菌で勝手に全滅しましたというオチは拍子抜けしてしまった。無常感溢れるストーリー展開は寓話的かつ哲学的で深みはあるのだけど、エンタメ作品として見るとフォレスター博士の能動的な働きが事態を打開するという流れになってない脚本に辛さを感じてしまった。

・が、序盤の隕石落下を巡るサスペンス展開は緊張感があってワクワクしたし、50年代の映画として見ると当時としては最先端だったろう映像表現は見どころがあった。予算的な制限もあるだろう中での世界情勢描写もだいぶ工夫が見られたし、街破壊シーンもわりと迫力あったしね。アマプラ見放題にはずっと入ってて欲しい古典かな。

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