井中蛙の映画感想25! 2021/06/06(日) 【ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒】
【ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒】
鑑賞日:2021/06/06(日)
視聴方法:劇場(4K上映)
4月以来の投稿!
5月は1本も映画見ませんでしたが、YouTubeで配信されてる戦隊やライダーを見たり、小説を読んだりしてるのでコンテンツ消費自体は細々やってる感じです。
さて、昨年末から続いた平成ガメラシリーズの4K上映もこれで完結。
「2」を一緒に見た後輩と今回も野郎二人で見るつもりが、俺がボケーっとしてるうちに日程が合わなくなったためソロで鑑賞。
劇場での鑑賞は公開当時以来(当時小学生!)ですが、映画自体はわりと何回か見返しているという感じです。
10年ほど前に見返した時は「ガメラが前作ラストで使った必殺技による地球エネルギー消費が世界のピンチに繋がっているという根幹設定や、比良坂の過去・渋谷の破壊シーンにおける描写など、ガメラを絶対的な人間の味方とは描かないシビアな世界観」がわりと琴線に触れたのですが、鑑賞回数を重ねるうちにその辺の感想も語り尽くしてきたという感じで、今回は絵作りの上手さやストーリー構成全体の巧みさをなぞる感じで見てきました。
主演の中山忍さんら女性キャストの美しさが4K上映だとより際立っていて眼福。
ストーリーはミリタリー色の強かった「2」から一転して、ティーンエイジャーの人間ドラマとオカルト要素が主軸になっているので好みが分かれるかもですが、個人的にはシリーズとしての作風の振れ幅を感じさせるので好きだったりします。
そしてシリーズの完結編でありながら、あくまでドラマのクライマックスはメインキャラである比良坂綾奈(前田愛)のガメラに対する個人的なコンフリクトの解決であり、マクロの問題(ギャオスの大量発生)は投げっぱなしという渋すぎる割り切り方には正直惚れる。
歳食ってから見返すと、「助演の男性キャスト勢のさりげない活躍が渋い映画」という感じで、比良坂に惚れている守部くん(小山優)の一途さにグッとくるほか、大迫元警部補(螢雪次朗)や斎藤審議官(本田博太郎)ら「1」以来のキャラが主人公の長峰に手を貸す展開がジャンプのバトル漫画的な熱さを感じさせて好きです。
特に酒屋で大迫が長峰の励ましを受けて立ち直るくだりには正直うるっと来てしまった。
「2」の時にも感じましたが、年齢を重ねて見返す度に琴線に触れるポイントが変わってくるのは長く楽しめるいい映画ってことですね。
エンドロールを見ながら正直「新作見たいなあ」という想いが飛来したのですが、それはそれとして平成3部作には今後も怪獣映画の金字塔として次の世代に継承されて欲しいと改めて思いました。
余談ですが、俺が見た回の一回前で誤ってガルパンが上映されかかるトラブルがあったらしく、立ち会えなかったことを悔やむのであった。