趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.091 映画 マイク・ホッジス「フラッシュ・ゴードン」
こんにちは、カメラマンの稲垣です。
今日は映画 マイク・ホッジスの「フラッシュ・ゴードン」(1980/米)についてです。
B級カルト映画として有名な作品でしたが、なかなか観る機会と観る意欲もなかったので今日まで未見でした。
はい、あらゆる部分でひどい映画で、見事にB級です。
もうダサすぎて、もしかして逆にかっこいいのかもと思ってしまいます。
ただクイーンの音楽が妙に繰り返され、赤と金色のペラペラの衣装と美術、役者のひどい演技を見ていると、
なんだか変なエネルギーを感じてしまうのは否めません。
これがカルト映画のパワーなのか!
スターウォーズを作ったルーカスは昔このフラッシュゴードンのコミックやテレビドラマを見て、作りたかったと聞いていますが、
権利を取れず諦めて「スターウォーズ」を作ったそうで、つくづく良かったと思いますw
まあ、けどこういう荒唐無稽のB級映画があるからこそ、映画全体の幅が広がりますね。
十分楽しめました!
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物語は、地球は謎の原因で天変地異に襲われていた。
ある一人の博士は原因が他の惑星からのパワーで月が地球に衝突することに気がついた。
ちょうどその頃飛行機に乗ったアメフトの選手のフラッシュ・ゴードンと偶然乗り合わせた女性が、天候不良で博士のいる島に不時着した。
博士の用意したロケットで地球を滅亡させようとする惑星へ和平交渉へ旅立つ。
惑星に着くとそこは宇宙の皇帝ミンが支配する星で、フラッシュ・ゴードンたちは捉えられてしまう。
ミンは女性に一目惚れして彼女と結婚して、ゴードンを処刑、博士を洗脳しようとする。
ゴードンは処刑されたと思いきや、ミンの娘の王女に助けれられ、
ミンの支配下に置かれている森の種族と鷹人間たちと仲間になる。
彼らと共に、結婚させられる女性を助けにミンの城へ!
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もう、なんですかこの子供向けというか漫画のような展開は。
そういえばアメコミが原作でした。もしかして忠実に再現したかったからこのようなB級なのでしょうかw
もうとにかく全てが安っぽい。1980年の作品とは思えません。
この数年前にスターウォーズが作られたんですよ!
ただ、凄いのはジョークでこの安っぽい作品を作っているのではなく、本気でダサいんです。
それもそのダサさを全てやりきっているんです。
なかなかこんなことはできません。
なのでその本気さで妙なエネルギーに満ち溢れているんです。
そして何度も何度もクイーンのあの歌が挿入されます。
「フラッシュ!ああぁ〜!!」というフレディマーキュリーの雄叫びが。
この映画はクイーンの曲と共に一生忘れない作品になりました。
今日はここまで。
テッド「フラッシュ・ゴードンは、俺たちの成長期で最も大切な人物だ。フラッシュが間違った正義や、悪の中の正しさを教えてくれた。それに、演技という言葉の定義は幅広いってことも。フラッシュ・ゴードンは俺たちの友情の象徴なんだ。一緒に共有しようぜ」
/映画「テッド」より