趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.310 映画 アレン・ヒューズ「ブロークンシティ」
こんにちは、カメラマンの稲垣です。
今日は映画 アレン・ヒューズの「ブロークンシティ」(2012/米)についてです。
マーク・ウォールバーグとラッセル・クロウ出演の政治クライムサスペンス。
他にもリン・ゼタ=ジョーンズが出ていてオスカー俳優が勢揃いで割と豪華。
この政治クライムと言うジャンルは割とアメリカ映画に多い様な気がする。
特に選挙が絡むところは。
今回はラッセル・クロウが演じるニューヨークの市長が選挙に出る。
日本の選挙と違って洗練されていて、絵になる。まさに権力抗争であって、相手に罠を仕掛けたり、警察とのつながりだったり、金銭の絡む政治腐敗だったり、まあ割と物語としては盛り上がる。
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そして主人公の探偵という職業も、日本では浮気調査ぐらいしかできないが、アメリカではちゃんと刑事事件を調査でき拳銃所持もできるので、物語として成立しやすい。
そして日本もアメリカも探偵は警察OBが多い。
今回マーク・ウォールバーグ演じる主人公は警察官の時代犯人を射殺してしまい責任をとって探偵になった男。
まあ今回は浮気調査ですけど。まさに探偵らしい仕事。
なので、俳優が豪華で、政治クライムサスペンスで、主人公が刑事で相手が市長。
よくありますが、まあ安心して楽しめる作品。
今作は豪華な俳優を楽しむのが正解でしょうか。
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物語は、ニューヨークの刑事のビリー(マーク・ウォールバーグ)は被疑者を射殺してしまった。裁判では行為ではない仕方がなかったと無実が証明されたが、市長(ラッセル・クロウ)と警察署長からニューヨーク中がデモで騒いでいるのでそれを抑えるために辞職をするように諭される。
それから数年後私立探偵として生活をしているが、ギャラを無理やり回収しないと食べていけないほど、ギリギリの生活。
ある日選挙を控えている市長から呼ばれ、市長の妻の浮気調査を依頼される。
お互いに射殺事件で弱みを握っている仲、二人だけの秘密で、調査をしていく。
ビリーは助手の女性と調査を開始していくと、なんと選挙の対立候補の選挙対策本部長と浮気をしていたことが判明。
ビリーその浮気現場の写真を撮り、市長に渡すと、罪の意識で恋人とも喧嘩し、ずっと禁酒していたのにやけ酒を初めてしまい街を彷徨うように。
実はビリーは恋人の妹がレイプされた犯人を射殺したことがわかります。
次の日その選挙対策本部長は何者かに殺されていることがわかります。
憔悴していた対立候補に事情を聞くと、選挙対策本部長と男性同士の恋人関係で、またある企業の社長が市長と街の再開発で何か企んでいることを掴みます。
市長夫人と選挙対策本部長は恋人ではなく、市長の企みを調べていただけでした。
ビリーはその企業の計画書を手にいれましたが、何者かに奪われました。
警察署長に会い、真相を話すと、奪ったのは元殺人課の警察官で市長に雇われていると。そして再開発の契約書を企業の息子が持っているところまで聞き出します。
ビリーは、息子から契約書を手にいれ、襲ってきた元警察官を撃退し、市長の家に向かいます。スマホの録音ボタンを押して・・・。
果たして市長とビリーの対決はどうなるのでしょうか。
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もう普通に面白いです。
選挙、陰謀、浮気、殺人。政治家と探偵。アルコール依存症、事件の真相、とあまりにも定番すぎます。
お話は安心して見れますが、その安心を超える驚きは少なくそこは残念。
何か残るかと思えば、探偵の主人公とその助手との淡い恋の予感がするところでしょうか。
この助手、アロナ・タルというイスラエルの女優が演じていますが、
役柄がとてもキュートで、頭がよく、そして控えめというパーフェクトな助手!
まさに理想の助手さん!
彼女の存在が重厚感のある政治ドラマ、探偵モノの中でいっときの清涼剤に。
マーク・ウォールバーグ、ラッセル・クロウ、リン・ゼタ=ジョーンズも大好きな俳優ですが、多分数年もしたら、忘れてしまいそうな映画です。
アロナ・タルさんという無名の女優さんだけが印象に残ります。
今日はここまで。
皆さん、私が市長になったとき、ここニューヨークは“壊れた街”だった。そう、完全に壊れていた!それを、私が少しずつ直してきた。ええ、もはや安全に生まれ変わりましたとも!
/「ブロークンシティ」より 市長の演説