趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.154 映画 ナンシー・メイヤーズ「ハート・オブ・ウーマン 」
こんにちは、カメラマンの稲垣です。
今日は 映画 ナンシー・メイヤーズの「ハート・オブ・ウーマン 」(2000/米)についてです。
2000年のロマンチックコメディ。出演はメル・ギブソンとヘレン・ハントで主人公はある日電気ショックで女性の声が聞こえるようになる話。
なんだかまだ90年代をひきづっているようなあり得ない設定のラブコメディ。
もし女性の心が読めることができたら!という男が一度は妄想する設定。
まあそれだけ女心はなかなか読めずに苦労している男性は多いことは事実。
この映画はその設定が面白い。またそれを男っぽいメルギブソンが演じているのも。
監督はナンシー・メイヤーズ、「恋愛適齢期」や「マイ・インターン」など恋愛コメディが得意なベテラン女性監督なので、スターの使い方も上手いし、あり得ない設定でも普通に安心してみられる。
そして女性の心の声も男性監督が演出するよりもわかっているでしょう。
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物語は、主人公は広告代理店に勤めている。
母親がショーダンサーだったので幼い頃から女性に囲まれて過ごし、慣れたもので女性を口説いたりするのはピカイチ。
ただ離婚した前の妻が再婚することになり、一時的に娘と生活することに。
ただ思春期真っ最中の年頃の娘で、今まで父親らしいことをしてこなかったので
全く相手にもされない。
そんな中、広告代理店の会社にヘッドハンティングされた美人女性が主人公の狙っていたポジションにつくことに。
彼女は今までの会社の方針を変え、女性ターゲットの広告を作ることに。
主人公は慣れない女性向けの商品(鼻パックやマニキュアやムダ毛処理)を、自分の体で試しながら広告のアイディアを考えている最中に、ドライヤーをお風呂に落としてしまい感電してしまう。
目が覚めると、なんとあらゆる女性の心の声が聞こえるようになっていた。
これを期に主人公は、あらゆる女性の本音の声を聞き、広告のアイディアや、思春期の娘の心、そしてライバルの広告代理店に入ってきた女性の心までわかるようになり、次第に彼の性格や考えかたまでも変わっていく。
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いや〜本当に楽しい話でした。
特に前半のメルギブソンが女性ターゲットの商品を試すところが最高。
あのマッドマックスに出ていた男くさいメル・ギブソンが鼻パックしたり、マニキュア塗ったり、ストッキングを履いたり、足のムダ毛を抜くパックを塗って引き剥がしたりw
ヘッドハンティングで会社に入ってきた女性に負けないために、自分のプライドのために体を張って女性商品を試す!
確かに、実際に商品を使ってみると、多少はわかるでしょうね。
ムダ毛はがしだけは恐ろしくて無理ですw
どこかで男性がハイヒールを履いたり、妊娠したときの重さと同じものをお腹につけて体験してみるということを聞いたこともあります。
確かに体験をしてみるのも良いでしょう、けどやはり広告で女性に刺さる商品は、女性の声を聞くことが一番効果があるのでは。
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20年前の2000年の作品なのでまだ少し表現のところで性差別的な部分はありますが、女性の大変さを面白く演出していますね。
もう今の時代あからさまの性差は表現できないかもしれません。
まあこの映画のテーマは男女の性差ではなく、相手の気持ちを考えることが大事という普遍的なテーマだからこそ良いのでしょうね。
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もし実際女性の心の声が聞こえたら・・・。
そんな能力持ったらすごいと思いますが、
自分は多分1日として持たないと思いますw
女心は永遠にわからないからこそミステリアスで良いかもしれません。
そして大事なことは心を読むのではなく、相手を思う気持ちが大事だとこの映画は教えてくれました。
そう、とにかく女性の話を聞く!が大事。
今日はここまで。
男らしい男っているでしょ。目立ってて常に先頭に立つ男。同じ男からも一目置かれて、あーなりたいと思われる男。どういうわけだかそういう男って全然女心をわかってない。女をわかってないの。あんなのと結婚するんじゃなかった。
/「ハート・オブ・ウーマン」より 主人公の元妻の台詞