イノベーションの種は、「問い」
イノベーションを起こすための
「問いの立て方」についてまとめました。
こんにちは。
平成から令和にかけてのGWすべて東京に住んでいる、稲田佑太朗です。
まず、イノベーションとは何かについて説明します。
イノベーションとは、新しい価値の創造や価値観の変化を起こすもので、これまで誰も見つけておらず、「確かにソレが欲しかった!」「コレを手に入れたら後戻りできない!」など価値観の変化や新しい価値を提供すること。
つまり、「価値観」というものに焦点を当てて物事を考え、さらに「人」の感情や常識について考えるものです。
僕も、イノベーションを起こしたい!!!だけど、どうしたらよいかわからない。。。
まず、「良い問い」を設定してみましょう。
良い問いとは?
・普通じゃない!けど、面白く重要である
・アイディアの幅がある
・実行可能なもの
の3点があるとよい問いです。
そして、この3つに共通する言葉が
How might we ...?
(○○するためにはどのようにしたらよいか?)
この質問には、「アイディアの幅を持たせる質問」が入っています。
「どのようにしたらよいか」ということで、解が決まっていない。だからこそ、正解がなく自由に発想できます。
続いて、良い問いに対しての作り方のアプローチとして4つ紹介します。他にもたくさんアプローチの方法がありますが、使いやすいフレームを記載します。
・今あるものから、ないものを探す
・完全に解決せず、まずは実行可能な問いにする
・当り前を疑う
・未来から考える
【今あるものから、ないものを探す】
これは、GoogleやYahoo!検索でテーマに対する商品やサービスを探します。そして、2軸図で各商品サービスをポジショニングしてないものを探します。ここで重要なのは、「軸の設定」です。
「あるorない」や「0or1」などの軸を設定するよりも、「かわいいorきれい」や「おしゃれor日常」などの軸を設定することで普通では考え付かないポジションや確かにいままでこのポジションはなかったなど、ないものを探すことが出来ます。
【完全に解決しない】
問いが、「どのようにしたら津波を止められるか」としたらどうだろう。これでは、解がたくさんありすぎてかつ個人や会社レベルで解決できる問題だろうか。
もしこれが、「津波が来たときに、津波がくる時間を移動する時間分だけ延ばすのはどうすればよいか」だったら他のアイディアがでる。
これは、実現可能な問いだ。
問題の直接的な解決ではなく、間接的に段階的な解決ができる問いにする。
そうすることによって、問題との距離が近くなりより具体的なアイディアが生まれる。これは会社のビジョンからミッション形成や個人でも自分の人生のミッションなど汎用可能な考え方だ。
【当たり前を疑う】
「もっと早く走る馬がほしい」と言われたときに、馬を提供するのではイノベーションは起こらない。
早く走れる馬の目的は何だろう?そう、もっと早く目的地に着きたいだ。
これは、フォードが自動車を発明したときに人に相談された質問だ。もし、フォードが当たり前を疑わなかったら自動車は発明されていない。そして、車から移動で馬に戻りたいと思っている人は今何人いるのだろうか。これがイノベーションだ。
【未来から考える】
「町に落ちているゴミを綺麗にする方法は?」という問いは本質的な問いだろうか。
ゴミを綺麗にすることが達成したい状態でしょうか。違いますね。
・子供たちが心身豊かに成長するため
・住みやすい町にするため
など、ゴミを拾うことは手段であって目的ではありません。
問いに対して「そもそも...」や「なぜ?」など質問を行い、上位の目的を考えていきます。
出た目的に対して、代替案を出す。
そして、また上位の目的を考える。
これを繰り返すことで、始め考えていた問いではない「そもそも実現したい未来は○○」という上位の目的ができます。(バリューグラフ開発者:スタンフォード大学教授 石井浩介)
その目的に対して、アイディアを考えることで全く新しいアイディアが出ます。目的は「○○を△△するため」という言い方や書き方にすることでわかりやすくなります。
改めて、良い問いとは
・普通じゃない!けど、面白く重要である
・アイディアの幅がある
・実行可能なもの
であり、それを考えるアプローチが
・今あるものから、ないものを探す
・完全に解決せず、まずは実行可能な問いにする
・当り前を疑う
・未来から考える
などです。
問いが悪いモノであれば、いいイノベーションは起きません。
逆に良い問いがあれば、イノベーションが起きるかはどうかは作ってみないとわかりません。
しかしながら、良い問いはイノベーションの種です。
良い問いを立てて、イノベーションの種を考えよう。そして、イノベーションの花を咲かせましょう。