本気で褒める。評価する。
突然ですが、下記のテキストはぼくがどんな状況のときに書いたものだと思いますか?
7月のテキスト
8月のテキスト
9月のテキスト
Web活用支援をしているA社様から「コンテンツと配信メールを書いたからフィードバックしてください」と依頼された際のお返事です。Web活用支援2年目のA社様は「コンテンツを書く」という最初のハードルを超えてくださったので、今のぼくは自発的に書いてくださったコンテンツや配信メールを見て改善点をお伝えする役割です。
読んでいただいたように褒めることに全振りしています。よかった点を漏らさず見つけて言語化するぞ!という勢いでお返事を書いています。もちろん修正を提案する箇所はあったりするのですが、どちらかといえばそれはおまけです。そんなのは最後に具体的かつ端的に書けばよいことで、まずは良かった点を感情と体重を乗せてお伝えしています。
「どうやったら社員が書けるようになりますか」というお悩み
Webを活用したいという中小企業の経営層や部長クラスから「とはいえコンテンツを書ける社員が全然いなくて…」とか「どうやったら社員が書けるようになるでしょうか」とご相談をいただくことがたまにあります。
ぼくのお返事はだいたい決まっていて「その解決は簡単です。書ける会社になりたいのなら、誰よりも社長や部長が書くことです。それを一年やっていれば書ける会社になります」とお返事しています。まあ、ほとんどの企業様は本気で受け止めずに何もやらないんですけど。
書く会社とはカルチャーの話です。新しい社内カルチャーの旗を振るのは誰か?醸成するのは誰か?そんなの経営層や管理職に決まっていますよね。自分が書かないのに部下に書かせようと思うこと自体が間違っています。部下に書かせて自分はチェックすればいいと思っている。最初の数回はやるかもしれないけれど、そんなの一年も持ちません。だいたい自然消滅する。
続けたとしてもたぶん成果につながりません。なぜなら、「チェックすればいい」という文化が根付いているからです。コンテンツを評価するのは誰か?ユーザーです。社長や部長ではありません。チェックすればいいの文化ではユーザーの役に立つコンテンツを書ける人は育ちません。それはそうですよね。みんな、上司のチェックを通るために書くようになるんだから。繰り返しますがWebのコンテンツを評価するのはユーザーです。上司のあなたではありません。
書ける会社になるために必要なこと
書ける会社になりたいなら、その文化は捨てなければなりません。必要なのは上から目線のチェックではなく、良いところを本気で探して、評価して、褒めることです。
だってそうですよね?自転車に初めてチャレンジする6歳児にチェックなんてしませんよね?乗れるようになるためには何回もチャレンジすることが必要なんだから。サポートする側の役割はチャレンジしやすいための環境づくりです。だから、Web活用支援をする際は最初に読んでいただいたようなフィードバックになります。自分で書かないならそれくらいはしましょう。偉そうにチェックなんかしないこと。本気で良いところを探しましょう。手を抜かないこと。