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「ねえねえ、何で結婚したの?」
『第一回働くことって何だろう会議』はいろいろ悶々しながら考えているのですが、自分のイメージに一番近いのは「恋って何?」とか「人を好きになるってどういうこと?」という【問いかけそのもの】かもしれないと思っていて。
子どもが親に向かって「ねえねえ、何で結婚したの?」と尋ねてくることがあるけれど、「えー、そのとき付き合ってたから…?」みたいな返事になってしまい、あまり意味のあるやり取りにならないという体験が何度かあります。
子どもも自分から聞いてきたくせに「ふーん」とつまらなそうにどこかに行ってしまうし。あれはあれでちょっと当て逃げされた感があるのだけど。
それと、「何でこの仕事に就いたの?」という質問は似ていて。
結婚と同じく、そのほとんどは縁やタイミングやそのときの状況が大きく関わるので、「何で」という切り口だと当て逃げで終わってしまうような。
でも、いざ結婚したら、「何で結婚したのか?」という外部からの問いはあまり意味を持たなくなるけれど、「自分はこの生活をどうしたいのか?」という主体的な問いはけっこういつでもあって。ありますよね?
本質的には「そこにいること/ここからすること」が本体なのに、「始まり」ばかりに焦点が当てられ、物語られる。
そういう意味で、結婚と就職はその語られ方が似ているなあと思いました。
そこまで考えて、子どもは「お父さん/お母さんの仕事は何?」とは聞くことがあるけれど、「働くってどういうこと?」とは聞かないことに気づきました。
「結婚ってどういうこと?」と聞かないように。
だからこそ、ぼくたちが見逃していることや、言葉にできていないことが「働くこと」にはまだまだ埋まっていそうだなあとにらんでいます。
働くって何だろう研究所
「働くって何だろう?」をテーマにいろいろ考えたり、話を聞きにいったりするWebマガジンです。
『第一回 働くことって何だろう会議』をいつか開催したいと思っています。