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人生のシーズンで変わるフィジカル、マインド、アセット
中学生が社会見学でご来社。ウェルカム。話すのが苦手と自作のメッセージボードで自己紹介してくれました。イラレで描いたイラスト付き。その手があったかー!と刺激を受けました。クリエイティブの民主化ですね。鬱々とした中学時代を振り返って、自分もやれることがあったかもなあ…と思ったり。
人生の折り返しを過ぎると健康と資産が重要になるのは言わずもがなですが、意外と見逃されがちなのが「好奇心を枯れさせないこと」だと思っています。これが難しい。放っておくとどんどん衰退していくんですよね。健康と資産と好奇心がミドルエイジの重要テーマ。
フィジカル、 マインド、 アセット
結局のところ、「フィジカル(身体)」「マインド(精神)」「アセット(資産)」のバランスが人生のシーズンによって変化するんですよね。青春期はバランスが歪であったり尖っていていい。むしろそれが青春期なんだと思います。アセットなんてないし。
例)スポーツに熱中していた高校生
フィジカル 8
マインド 3
アセット 1
例)本に熱中していた高校生
フィジカル 3
マインド 8
アセット 1
異論反論あるでしょうが、分かりやすい例としてお見逃しください。フィジカル、マインド、アセットの歪さ&バランスの悪さこそが青春期の特徴かもしれないという仮説です。ぼくの10代20代は鬱屈の時代だったし、長いトンネルの中にいるような気分でしたが、それはそうですよね。そもそもバランスが悪いんだから。安定するわけがない。でも、それこそが青春期の武器なんだとも今では思えるわけです。宮崎駿が創造的な仕事をする三つの条件として出す「若いこと、貧乏であること、無名であること」にも繋がるような。
歪さこそが武器の青春期
自分の未来は悲観的だと思っているという中学生の子と少しだけ会いましたが、それはそうだろうなあ…と思います。ぼくもそうだった。子どもは夢や希望にあふれているなんて嘘っぱちだと思っているし、そんなことを口に出す大人は信用できないと思っています。何者でもない、不安定な自分を毎日相手にしなくてはいけないのだから。むしろ、自分と向き合っていて偉いなと思います。ごまかしていない。その歪さやバランスの悪さ、不制御な自分を抱えながら武器を探していくしかないんですよね。生きていくのは大変かもしれないけれど、自分の武器を探す時期にふさわしいと思います。歪だからこそ。
40代以降のミドルエイジ
一方、40代以降のミドルエイジはフィジカルもマインドも放っておくと縮小します。青春期と比べたらアセットがあるように見えますがそんなことないですよね。意識的に取り組まないと拡張することはありません。少なくとも今のぼくは全然ない。青春期は歪さやバランスの悪さが武器になるシーズンでしたが、ミドルエイジとなるとそうはいきません。むしろ、どうバランスを取るかの方に主題があります。だってそうですよね。フィジカル、マインド、アセットのどれかが著しく欠いていたら後半戦の人生がかなり不安です。
例)ミドルエイジ
フィジカル 5
マインド 5
アセット 5
単純にいえば上記のように「どうバランスを取るか?」なのですが、放っておくとどの項目も縮小していくのが厄介です。がんばって現状維持。体力だって落ちていくし、好奇心だって枯れていきます。資産だった勝手に増えるわけではない。これはきつい。
フィジカルやアセットは市場として成立しているのでサービスが豊富だし、むしろ市場が放っておいてくれないのでまだマシです。ジムとかフィットネスとか保険とかNISAとか。
でも、マインドは今のところ自分で何とかしなくてはいけない。ぼくたちが手に入れやすいサービスも未開拓です。最近、市場が拡大している「睡眠」はフィジカルとマインドの両方を跨いでいるから強いと素人ながらに思っているのですが。
話がそれましたが、ミドルエイジのテーマは「放っておくと縮小する3項目をケアしつつ、学びつつ、バランスを保つ努力をする」なんだなあ…と最近思うようになりました。
これが大人ってやつか
青春期の歪なバランスも苦しかったし自分を持て余して叫びそうになりましたが、それでも歪さを武器に転換できる強みがあった。ミドルエイジは現状を維持しつつバランスを取るという調整型なので、それはそれでけっこうしんどい。これぞといった武器になるわけでもないし。でも、生きていくには必要な手段で。といったことを考えていたら、「は!もしかして…これが大人ってやつか…」と思いました。うーむ。学校では教えてくれなかったぞ。教えてほしかった。