![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/5547600/rectangle_large_924fb57ee54cabefa813c368e9f5dd5b.jpg?width=1200)
ぼくたちは生活のために働く
そもそも就職前の大抵の人は「働きたい」と自発的に思わないのでは、という個人的な問いがあります。ぼくはそうでした。
クリケットを体験したことない人が「クリケットしたい!」とあまり思わないように。思わないですよね?
面接における入社動機などはほぼ意味がないということを企業も学生も分かっているのについ使ってしまうのはどんな呪いなんでしょうか。(告白しないとつきあっていることにならないのと似ているのだろうか)
それでも卒業したら、生活のために働かなくてはならない。
そうならば、ほとんどの人の重要事項は「生活」であって。ほとんどの入社動機は「生活のためです」が本当のところじゃないかなあと思っています。
だとすると、企業はありもしない入社動機ではなく、「あなたはどんな生活を送りたいと思っていますか?」という質問の方が、企業と学生のマッチングの面からも正しいような気がします。
それを企業の採用活動の面から見ると、生活の一部として自社をプレゼンをするのも的外れではないかもしれないと思うようになりました。
地方の市町村が移住先として自分たちを案内するように。
そこでは恐らく「働くこと」は一部となる。
企業を移住先のように見るならば、「職がある」ということだけでは人は動かないということに納得がいきます。
「職がある」と同様に「どんな場所か」「どんな人が住んでいるか」「暮らしやすいか」「この地域の今の問題は何か」「知人はいるか」など様々なことが同列に扱われ、「それでも住む理由は何か」を移住者は自分自身に問うのでしょう。
多くの一般的な就活者にとって、就職先選びは移住先選びと似ているのではないでしょうか。
そして、企業が採用するほとんどの学生はぼくたちと同じ、ごく一般的な人物なはずで。
働くことが背負ってしまっているちょっと変な崇高さを肩から降ろしてあげて、「普通さ」を取り戻すことが「働くこと」のこれからにとって大切なのかもしれません。
働くって何だろう研究所
「働くって何だろう?」をテーマにいろいろ考えたり、話を聞きにいったりするWebマガジンです。
『第一回 働くことって何だろう会議』をいつか開催したいと思っています。