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富山の薬売りの「先用後利」、近江商人の「三方よし」とインバウンドマーケティング。

富山の薬売りの「先用後利」
近江商人の「三方よし」

HubSpotが提唱するインバウンドマーケティングやフライホイールは先人の商人たちの考えと共通するんだな…と今さら気づきました。つまり、普遍的&本質的な商道を今のテクノロジーで可視化&合理化できるのがWebマーケティングかもしれません。

富山の薬売りの「先用後利」
まずは顧客の役に立つのが先で、利益は後。薬売りは顧客に薬を預けておき、次回訪問時に使用した分だけ代金を受け取る。お互いの信頼関係を大切にした商売の哲学。

https://www.projectdesign.jp/201406/pn-toyama/001414.php

近江商人の「三方よし」
「売り手によし、買い手によし、世間によし」を指す。「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という近江商人の経営哲学。

https://www.itochu.co.jp/ja/about/history/oumi.html

HubSpotの「インバウンドマーケティング」
価値あるコンテンツと顧客それぞれに合わせた体験を創出し、相手を惹きつけるビジネス手法。オーディエンスにとって望ましい形で信頼関係を構築しながら、オーディエンスが現在抱えている問題の解決を目指す。

https://www.hubspot.jp/inbound-marketing

HubSpotの「フライホイール」
優れた顧客体験を最優先で提供することによって組織に勢いがもたらされる様子を表すビジネスモデル。Attract(惹きつける)、Engage(信頼関係を築く)、Delight(満足させる)の3つの段階に分かれる。顧客はStrangers(潜在顧客)、Prospects(潜在見込み客)、Customers(顧客)、Promoters(推奨者)の4層に分類される。

https://www.hubspot.jp/inbound-marketing
HubSpotの「フライホイール」


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「商売は名簿で始まり名簿で終わる」と江戸の商人も言っていたそうで。火事になったら呉服屋は真っ先に大福帳(顧客名簿)を持って逃げるか、井戸に投げ込んだとのこと。商品よりも大福帳。

HubSpotでもCRM(顧客管理)が全ての根幹になっているので、時代が変わっても商売の本質は一緒だなあと改めて思いました。

呉服が燃えた損失は微々たるもの、それに比べて顧客名簿の焼失の損害は計り知れないということを、江戸の商人はよく知っていたのです。すなわち、商売で一番の資産はお客様ということです。江戸時代でも、商売を始めるときには他人から名簿を買ってきて、商売をやめて隠居するときには、名簿を売却してそれを自分の退職金に充てたのです。まさに「商売は、名簿に始まり名簿で終わる」ですね。

https://www.hinokami.co.jp/megane/65/


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長野のような地方でWebマーケティングとかDXとか営業デジタル化とかいうと(ぼくはほとんど言いませんが)、そんなの分からない&付いていけないと及び腰になる中小企業が多いのが現状です。その気持ち、とってもよく分かります。「若い奴でやってくれ。自分はそういうの分からないから」ですよね。

でも、HubSpotやSalesforceなどの新しいテクノロジーを使うのが目的ではありません。それは唯のツールであり手段です。

そうではなく、これまでは中々できなかったけれど、新技術の登場で小さな会社でも普遍的な商売(商道)を始められる。その理解の方が本質に近いんじゃないかとぼくは思います。

そう思ったらどうですか。ちょっと心強くないですか。HubSpotやSalesforceなども算盤や大福帳と変わりありません。

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Webマーケティングなんて小癪な言葉は使わなくていいから、やってみたかった商売をしませんか。顧客に喜ばれる商売ができるようになったことをワクワクしながら試してみませんか。

カタカナばかりの小洒落たサービスなんか脇役です。「あなたたちがやりたかった本当の商売」が主役のはずです。そのためにHubSpotやWebサイトやWeb活用があります。ぼくたちはWebを通してちょっとだけお手伝いができると思います。人に喜ばれる商売をしましょう。それはきっとワクワクすることです。


関連note

インバウンドマーケティングについて簡単に説明しています。よかったらご覧ください。

「まずはユーザーの課題解決に貢献しよう」というマインド

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