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仕事で得た成長の種を「発見」する能力と「固定化」する能力

仕事において成長のために使える時間や機会が用意されるのが理想的だけど、たいていの中小企業ではそんな余裕がないので実務の中に成長の種がある。この場合、仕事で得た成長の種を「発見」する能力「固定化」する能力が必要となる。この2つがないと成長の種はフローとして流れ、自己認識に時間がかかる。また、他者に共有・伝達できないというデメリットも生じる。

「稲田さんは何でそんなにnoteやTwitterをやるの?」と聞かれるけれど、基本的には仕事で発見した成長の種を固定化するためです。固定化とは発見したものに名前をつけ言語化する行為なのだけど、つまりはラベリングと言ってもいい。

ラベリングすることで固定化されストックとなる。この言語化はその時点で粗くてもいい。流れ去るフローにさせないことが重要なので。実務を重ねる中で人はさらに成長し、より理解していく。種がストックされているからこそ当時の視点に立ち返ることができ、解像度が上がっていることに気づき、自身の成長度合いを知ることができる。かつて名づけた種を研磨することができる。フロー的に流してしまうとこれができない。

粗くてもいいから当時の解像度で自分なりに固定化することが大切なのだ。中小企業のように実務の中で成長せざるを得ない場合、固定し、ストックし、いつでも立ち返られるようにすることが非常に重要である。というのがぼくの実感です。

また、中小企業のパフォーマンスにおいて個々の発見や知見を共有し合うことは生命線ですが、フローで流してしまうとこれができない。個々の知見は個々がラベリングすることでやっと他者と共有できる。その結果、言語化がズレていてもいい。互いにズレを発見して認識して修正することが共有化であり社内にとっての財産なので。みんな、正解や正確でなければと思いこみすぎている。そんなものはどうでもいいのです。クイズ番組じゃないんだから。重要なのは「そのときの解像度」でラベリングすることであり、その行為を日常化することです。

ここまでは習得できるスキルであり、業務にも落とし込めることなのだけど、仕事で得た成長の種を「発見する能力」だけは生来的な特性が強いので難しい。非常に勘がよくて出来るようになる人も稀にいますが少数派だと思います。

このスキルの習得方法をぼくは知りません。今後の中小企業においてこの解がかなり重要になるだろうと思っているのですが、まだ解決策を見つけられていません。どなたかご存知の方がいたらぜひご教授ください。どうぞよろしくお願いします。

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