一つだけ武器を決めなさい
◆ワーママはるさんのvoicyを聴いてアウトプット◆
65歳になる母は、20歳で短大を卒業して2年間働き、結婚を機に親族に200万円を借りて専門学校へ通い資格を取った。
その資格を使って得た職で63歳まで働いていた。
この年代の女性で、結婚を機に手に職を付けねばと思った人はそう多くないだろう。
自由奔放な父と結婚するために、自分が安定した職に就いて働き続ける必要があると24歳の彼女は考えたのだ。
はるさんのvoicyで紹介されていた、ドラマ『GOLD』内のセリフ。
「これだというものを一つ決めろ。好きとか嫌いとかではなくて、得意なものを一つ決めて、今からそれを死ぬ気でやれ。」
この話を聴いた時に、「母は一つだけ得意なことを決めて、それで食べていくと腹をくくってやってきたんだな。」と思った。
母も父も専門職なのに、3人の子どもはそうはならなかった。
私はずっと武器が一つしかないのは怖いと思って生きてきた。
高校進学で美術系の学校を選んだ友人に対しては、「そんな専門的な高校に進学して、もし興味がなくなったり合わなかったらどうするんだろう?」とリスクの高い選択だと感じていた。
高校の友人で医療関係に進学した友人は、自分の祖母に対してリハビリができるようになりたいというのが進学の志望動機だった。
大学の友人は車が好き過ぎて、面接に落ちた会社に手紙を出して熱意を買われてディーラーになった。
私が誘って劇を観に行くようになった友人は、舞台の運営に関わりたいと言って東京の会社に就職した。
彼らはどうして選べたんだろう?
得意かどうかは別として、少なくとも一つ武器をとれた人たち。
羨ましさと、それを上回る恐怖。
私にはそんな風にこの道に進みたいと思えるようなコトがなかった。
そこまでのめり込めるほど好きなことがない。
じゃあ得意なことは?
武器になりそうなものは?
ライスワークとして成り立ちそうなものは?
転職後も自分の武器がよくわからない。
あなたは武器を持っていますか?