見出し画像

誰かに怒りを覚えた時

怒りというものは「二次感情」と呼ばれるものなのだそうです。つまり、怒りの裏には別の感情が本音として隠れているそうです。その感情を隠すために、またその感情をうまく表現できないため怒りというものに変わってしまうようです。

私ももちろん怒りを感じるときがあります。そんなとき私が行っている対処法を今回はお伝えしたいと思います。

怒りを感じるとき

①恥ずかしいとき

自分が恥をかいたと思ったとき、人は自分に恥をかかせた相手に怒りを感じます。この時はつまり、恥ずかしさのあまり怒りがこみ上げることになります。例えば、他人に馬鹿にされたとき、からかわれたときなどはこのような感情になります。

恥ずかしさが怒りに変わるのは自分を守りたいからです。防衛本能がそうさせるのだと思います。

②悲しいとき

悲しいから怒るというとピンとこないかもしれません。しかしこのような状況はよくおきます。例えば、自分が期待していたことが期待通りに運ばなかったとき。思い通りにいかなかったとき。こういった場合に人は怒りを覚えます。しかしながら、本音はどうでしょう。本当は期待していたのに期待外れに終わって悲しいという感情があるのではないでしょうか。

誰かに○○してほしい、または○○すべきだ、と期待していたのに、その通りに動いてくれなかった場合、悲しい⇒イライラという感情の変化につながるのだと思います。誰かに対してだけではなく、自分に対する「○○すべき」という期待が外れたときも同じように悲しみ、そこから怒りが生まれます。

③不安や恐れを感じるとき

これは、恥ずかしいという感情にも近いですが、自分というものが脅かされると感じたとき、不安や恐れという感情が怒りに変わるようです。

例えば誰かにすれ違いざまにぶつかられたとき、イラっとしますが、まず怒りが込み上げてきたというより、最初は怖いという感情が現れているはずです。自分に怖いという感情を抱かせた相手に怒りを感じるようになります。

**

なぜ一次感情が怒りという二次感情に変化してしまうのかということを考えてみます。

それは、一次感情を相手に伝えられない、または相手がわかってくれないと感じるからだと思います。ですから、相手に自分が抱いた一次感情を理解してもらいさえすれば、解決すると思いませんか。

では、相手に自分の感情をわかってもらうためにはどうしたらいいのでしょうか。

**

怒りの対処法

①一次感情(本音)を自分自身で自覚する

イライラする~とか、腹が立つな~といった思いが前に出てしまって、隠されている本音に向き合うことが大切です。

私はイラっとしたとき、時系列で何が起きて怒りがこみ上げたのか紙に書くようにしています。すると、事実⇒解釈⇒感情という順番で怒りが生まれることがわかります。事実だけでは感情は動きません。そこに自分なりの解釈が伴うため、その解釈により感情がこみ上げます。

事実・・・夫が家事をやらない

解釈・・・私はこんなに大変なのに理解してくれていない、だから家事を分担してくれない

感情・・・イライラ、怒り

例えば夫が家事をやらないという事実に対しいら立ちを覚えた場合、上記のように書きます。しかしこれではまだ不十分です。解釈と感情が深堀できていないからです。

例えば、

解釈・・・こんなに家事が大変なことを夫は理解してくれていない⇒私のことを気遣ったり向き合ったりしてくれない

感情・・・大事にしてもらえていない気がして悲しい

なのかもしれません。

または、

解釈・・・夫婦は家事を分担すべきであると思うが、夫がその期待に応えてくれない、私の思いや期待を汲んでくれない

感情・・・夫が思いを汲んでくれないことが悲しい。または、自分の人生が思い通りにいかなくてこれからの人生が不安

かもしれません。

その時の本音にしっかり向き合ってその事実に対し、どのように解釈したからどう思ったのかを紙に書いていきます。

例えば、本音が、大事にしてもらえていない気がして悲しい、という悲しみの感情だったとします。それがわかっただけでも爆発しそうな感情を抑えることができます。しかし、もやもやとした感情は残ります。その場合、どのようにしてこの感情をコントロールするかというと、相手に伝えるのです。

②相手に伝える

怒りをぶつけても相手にはうまく伝わりません。伝え方は、次の通りです。

事実⇒解釈⇒感情⇒提案

まずは相手に事実を伝えます。「昨日残業して遅くなったから、夕飯も遅くなったよね。だから食器を洗うのも遅い時間になったよね。私は残業で疲れていて、皿を洗うのすごく大変だったんだよ。」

つぎに、解釈を伝えます。「でもあなたはテレビを見ていて、食器を運んでもくれなかった。私が疲れているということを気遣ってくれない、というか気づかないのかなって思っちゃった。」

そして感情を伝えます。「そう思ったら少し悲しい気持ちになったんだよね。」

最後に提案を添えます。「だから、今度から、食器を一緒に片付けてくれると嬉しいな。気遣ってくれてるとか、一緒に生活しているって実感できるから。」

あくまで例ですが、このように、提案までをセットにして伝えると、自分の感情を相手に誤解なく伝えることができます。怒りという感情を相手に伝えたいわけではなく、本当は、相手にどのようにしてほしかったのか、今後どうしてほしいと思っているのかを伝えたいはずです。

これを伝えることで、怒りは収まり、相手にも本音がしっかり伝わります。

以上が、私が怒りという感情に対して行っている対処法です。怒りを抑えることよりも、相手に気持ちを伝えて、今後二度と同じような気持にならないようにすることの方が大事だと思っています。怒りを無理やり我慢してきたり、相手に言えずもやもやしてきた方はぜひ試してみてください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?