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自分はどこまで行っても「支援者」なのだという気づき

よく引き合いに出すのは、16PersonalitiesのDefenderで。

愛は分け合うことのみで大きくなる。他人に愛を与えることでのみ、より多くの愛を得られる。

BRIAN TRACY

「他人に愛を与える」ことこそが喜びである。
しかし「無償の愛」はTakerの食い物になるし、食い物になることが喜びだと思うほど人間できてもいない。

一方で、求めぬものに与えることに全くの意義がないとまでは言わないけれど、求めぬものには価値を見出せない商品でもある、と思っている。

それに価値を見出せないこと自体は悪いことではなく、結局のところこれを受け取る組織や人の発達段階や文化に合わせて、そのニーズは変化するものだから。

必要だからと(求めぬものたちに)それをゼロから浸透させていくタイプのリーダーシップは素晴らしいと思うものの、自分が楽しく働ける環境は「気づいてもらうこと」と、支援者として「それを一緒に目指すこと」だった。

これらはつまり、トップダウンで進めるイノベーションか、チェンジエージェントを通したボトムアップな組織改造か、という違いなのだろう。

もちろん片方だけでやるのではなく、両面から進めていくのが良いだろうとは思うのだが、いかんせん1人で両面を進めるには特性が違いすぎるし、前者は荷が勝ちすぎていたんだろう。

しかし、自分は支援者であることを再認識できた。気づいた時、心の中に納得感が生まれ、見失っていた自分の役割や存在意義に再会したとも感じられている。

自身のキャリアとしては様々な企業において20年ほどの間労働を提供してきた。前半はほとんどが必要とされるものを提供することに注力してきたし、それは非常に重要なことであるけれど、それだけでは満足できない自分に気づき、心から楽しめる「仕事」を探し始めた後半の日々。
人々の成長を支援したいという思いを抱いて、人々の潜在能力や可能性に着目し、彼らが抱える課題や困難を解決する手助けをしたいという支援の欲求。これが、承認欲求を越えた先にあった自分自身の自己実現欲求なのかもな、と。

だからこそ、自分にとって楽しく働く環境とは、単に物事を進めるだけでなく、人々と協力し、共に成長することであり、リーダーシップの一形態として人々に気づきをもたらし彼らとともに目標に向かって進むことを望んでいた。

これからの時代では、イノベーションを推進する方法として、トップダウンのアプローチとボトムアップのアプローチの両方が重要であり、どちらか一方だけでは上手くいかないケースも現れてくる。組織のトップがビジョンを持ち、同時に組織内の個々のメンバーや変化を伝搬させていくエージェントと共に組織全体にアクセスしていく、そんな環境を探し求めている。

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