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記事一覧

最近の江永泉の物思い(2024年7月15日時点)

とりわけ最近、SNSで思うところを連投することが多かったので、備忘録的な感じで投稿内容を転…

江永泉
4か月前
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書評:木澤佐登志『闇の精神史』2023, ハヤカワ新書014

0.これを書いた経緯  木澤さんから、たぶん「闇の自己啓発」等々の縁もあって、新著『闇の…

江永泉
1年前
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通俗道徳デスゲームと「家庭小説」の政治学――三宅青軒『家庭小説 宝の鍵』(1896)・…

はじめに:小栗虫太郎の「家庭小説」(2021) ミステリ作品『黒死館殺人事件』で知られる作家…

江永泉
1年前
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書物占いのパロディに失敗(not a fatality):断片

真実を保持します。真実を保持していると信じられている本が選ばれます。 それは背骨で開くこ…

江永泉
1年前
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つぶやきメモ3:太田充胤による酉島伝法『るん(笑)』論の要約と短い所感

何かへと注目を誘導する機能を広告的と呼ぶとすれば、広告的にならない読書感想文の公開は(た…

江永泉
1年前
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浅木原忍さんの「21世紀ラノベミステリ年表(暫定)」に寄せて

 大変な御労作をみました。志ある方がいらっしゃりすごいうれしいです。  情報募集中とあっ…

江永泉
1年前
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江永泉100コンテンツ(主に文字)

こちらの記事を拝見してふとやりたくなりました(大玉代助を作った100冊 - おおたまラジオ)。私ははてなブロガーではないのでnoteでやってみます。 自分の100コンテンツ、基本的には本なんですが、必ずしも昔に読んだものに限定しておらず、またメディアミックス(アニメなど)の印象が先立っているものも挙げています。ノンフィクションは22コンテンツに絞りました。 概要 ●西洋のフィクション(第一次世界大戦以前)10 ●東洋のフィクション(日本以外)10 ●日本のフィクション(ミ

展示「彗星密室」に持っていかなかった3冊

Rhetoricaが企画した「読む」展示の「彗星密室」に参加しています(10月21日-24日と10月28日-31…

江永泉
3年前
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メモ(極私的ラノベ語り20211008:2007頃のガガガから)

ツイートしようとしていたが10連投をこえそうになった。以下はある人間がネットで参照できそう…

江永泉
3年前
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足がずれ一段おり とけ る顔から火いの針がささる 午前 ずれて 一段んと 蹴る 蹴る火の…

江永泉
3年前

チョコバニラお前もか

そう報恩の心で ローソクをへし折る くさいなと思ってた いつも わざとらしいんだよな ワ…

江永泉
3年前
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場違いに読むアガリビトになる

水木しげる作詞の曲「ゲゲゲの鬼太郎」(1967年)には、学校や試験、会社や仕事、そして死や病気…

江永泉
3年前
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メモ(解釈の話、誤読讃)

解釈の話どんな受容の仕方でも、それだけで解釈としての優劣がつけられるべきではないという姿…

江永泉
3年前
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リアクション(故永しほる記事「誤読#1「うまれisなやみ[Explicit/閲覧注意]江永泉」への)

作者語りの前置き自分が以前に書いた詩「うまれisなやみ[Explicit/閲覧注意]」に、長文(おおよそ3000字強)の感想をいただきました。とてもありがたいことでした。 自分が何をしたくて文章をつくったのか、どんなふうに文章をつくったのかは、作者も口にすることができます(記憶だよりであるし、事後的に出したものが遡行的なステイトメントと化すことの是非は気にしつつも)。 けれども、どんな風に読まれているのかは、言葉にしてもらってはじめて(私は)知ることができます。どうつくら