3拠点で働くという生き方を選ぶまで。
「いつか、地元で何かできたらいいな。」
そんなありきたりな想いを胸に、鹿児島から東京へ飛び出し、8年目が経つ。
もっと先だと思っていたその「いつか」は、ここ3ヶ月で急激に近付いた。
私は今日から、故郷である鹿児島に戻る。
3拠点。東京、香川、鹿児島。この生き方を選ぶまでの体験をここにまとめたい。
【拠点1:東京】ブランディング会社
これまでずっと勤めてきた会社。いわゆるクリエイティブや広告と呼ばれるものを通して、企業のブランディングの支援をしている。僕はその中でディレクターという制作の監督のような役割や、プランナーというコミュニケーションの戦略を立てる役割をメインとしてきた。私を大きく成長させてくれる環境だから、仕事の軸足はしばらくはここに置きたい。(生活の拠点としても、友人とのシェアハウスという形でこちらにも家を借りたまま。)
今回の新しい働き方は、この会社の皆さんが僕の意思を汲んでいただいたところが大きい。まずはリモートワークから始まるが、今後は雇用形態が変わり、週に4回の勤務になっていくと思う。
「思う存分チャレンジしてこいよ」「事業計画ちゃんと立てたほうがいいぞ、見てやるから」「でも、いつでも戻ってきていいよ」と素敵な言葉をいただいた。本当にいい人たちに恵まれたと思う。
正直電博のような有名な企業ではないかもしれないけれど、みんないい人だ。ここ2年で急激に事業の幅やスケールが段違いに変わっている。過去にうちにいた人は、たぶん驚くと思う。今のうち、めちゃくちゃ面白いフェーズですよ。
【拠点2:香川】クラフトビール屋/ブルワリー
今回の一番のきっかけとなったのがこれだ。
「香川でクラフトビール作ることにしたから、イムちゃんちょっと手伝ってよ。」と、東京に住んでいたはずのだいぶ年上の友人から声をかけて頂いた。2つ返事で「やります!」と言いつつ、友人が目をキラキラさせながら話すのを聞いて、これは何かあると思い、その週の休みに香川に飛んで行った。
圧倒的に綺麗な父母ヶ浜の夕陽、海や島々、土地の魅力だけでお腹いっぱいだが、何よりそこで働く人たちが魅力的だったのだ。
・空き家をリニューアルし、シャッター商店街を端から変えていこうとする人
・長い歴史の家業を継ぎ、この先100年以上愛される店にするために取り組む人
・信念を通すために商工会とバチバチした人
・田舎町で「俺たちの街にはカラオケバーが必要だ」と、みんなでリアルファウンディングして立てちゃう人たち
なんてキラキラしてるんだこの人たちは。「自分たちが住みたい街を自分たちでつくればいい。」それを体現している姿や、その関係性を目の当たりにして、衝撃を受けた。
僕も地元の鹿児島で、こんな生き方ができたら理想だな。と思った。
クラフトビールの方は、その会社や、店舗、商品、プロモーション含め、あらゆる体験の設計からブランディングに携わることになった。
香川でクラフトビールを始めた友人の姿を見て、「人脈」というものについての考え方が変わった。
いわゆる一般的な人脈作りは「とりあえず色んな人と飲んで仲良くなる」というイメージがある。一方、昔の僕は「自分がすごい人になれば、同じようなすごい人との人脈は作られていく」と思っていたところもあり、一時期SNSでのコンテンツ発信に注力をしていた。
ただ、その友人は少し違った繋がり方をしていた。「自分は何を実現したくて、今何に困っているか」を色んな人に発信することで、周りが勝手にどんどん人を繋げていたのである。今その人が「何者」であるかは問題じゃないのだ。
僕はこの学びを、鹿児島で体現してみようと思った。
【拠点3:鹿児島】??????
まずは、僕の知り合いの中で比較的感度の高そうな人に声をかけることにした。
「鹿児島で街づくりや地方創生、地域プロモーションに関わりたい」「でも具体的にどうすればいいかまでは見えない」と、やりたいことと困っていることを素直に相談した。
そしてその中の1人から「謎のカフェ」をお勧めされたのだ。
この謎のカフェは「鹿児島の少し変わったおもろしろい人が集まる場所」らしい。(こんな言い方をするとめちゃくちゃマルチ感あるけれどもそうではない)
実際に、めちゃくちゃおもろい人ばかりだった。私の人見知りコミュ障が発動しながらも話を引き出してくれて、面白がってくれた。もう鹿児島来ちゃいなよと、ここに来ればなんとでもなるよと、温かい言葉をもらった。そしてそこから人脈のビックリ連鎖が起き(中略)、今回のように鹿児島に帰ることにした。
鹿児島で何をやるのか、というところが1番大事なところだが、この話はまた正式発表できるタイミングで書きたい。
私は今日から、鹿児島に戻る。メインの拠点を鹿児島にしつつも東京や香川にも必要に合わせて移動しながら。
これからの話
ここからどんどん活動の発信が増えていくと思う。
こうやって活動や発信する中で、上手くいかなくなったり、きっとどこかで間違えたり、うまく言葉が伝わらなかったりして、迷惑をかけたり、すごく叩かれたりするんじゃないかと思うと少しだけ足がすくむけれど、それでも私は戻ることにした。
鹿児島の皆さん、お会いしましょう。僕1人じゃわからないこと、できないことばかりです、色々と教えてほしいです。(最初絶妙に人見知りするのは許してください。。少しずつ慣れていきます。)
鹿児島以外に住まれている皆さん、皆さんの力もお貸しください。中だけでできることは限られていると思います。エリアを超えて一緒に何かできたなら嬉しいです。(この話もまた今度で)
それじゃあまた、新たな展開がありましたら書かせて下さい。また次で。
執筆日:2023-08-05
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