HSPを気づいたきっかけは”天パー”だった
「学校に行きたくない」
そう言ったら、両親が悲しむと思った。
登校班の、上級生の男の子がいなくなれば……。
人見知りの私は、昨日今日会ったばかりの上級生の男の子には何も言えなかった。
日増しに私は無口になっていった。
この”上級生の男の子”との出会いが、HSPを気づいたきっかけかもしれない。
いまは自分のHSP気質をネガティブに捉えることはなくなりました。
これが私の個性だから。
HSPのあなたも、きっと同じように感じたことがあるのではないでしょうか。些細なことで傷つきやすく、周りの目が気になってしまう。
それは決して悪いことではないと思います。
むしろ、豊かな感受性を持っている証なのです。
そう感じるに至った、私の小学生時代の話をさせてください。
小学校入学、それは誰にとっても新しい章のはじまり。それは私にとっても同じでした。
でも、私の場合は少し違いました。
引っ越しによって、すべてがガラリと変わってしまったのです。
新しい環境、見知らぬ顔ばかり。そんな中、登校班の上級生の男の子から、私の天然パーマをからかわれたのです。
それまで天然パーマがイヤだなんて、思ってもいませんでした。いつも母がキレイに髪を編んだり、結ってくれていたから気にならなかったのかもしれません。
それが笑いのネタにされてしまうなんて、想像していませんでした。恥ずかしくて、何も言えなかった私は、ただただうつむくばかり。
私の様子が変だと気づいた母。毎日、登校班の集合場所まで、手を引いて送ってくれました。
「いつまでお母さんに付き添ってもらうんだよ!」
と言われ、さらに心がチクチクと痛む……。
その言葉はいつまでも脳裏から離れず、ますます口数が少なくなっていきました。
クラスでは徐々に友達ができ、学校にも慣れたのに……。
朝の登校班では一言も話せない。
まるで透明人間のように、ただそこにいるだけ。
それなのに上級生の男の子は何かにつけてちょっかいを出してくる。
「私は透明人間だから、無視してよ」
と、泣きそうになりながら歩いていたのを覚えています。
当時の私は、「私が天然パーマだからいじめられるんだ」と思っていました。天然パーマがわからないように、母に三つ編みにしてもらう毎日。「たまには髪を結ばずに行こうか」と言う母に、「絶対に結んで!」と、必死でお願いしていました。
母にも父にも、からかわれているなんて言えません。笑顔でご飯をモリモリ食べていました。
……が、妹にあたっていました。
3つ年下のおませな妹の態度や言動が気に入らなくて、まるで上級生の男の子と同じようにちょっかいを出していたのです。(妹には申し訳ないと思っています涙)
きっと自分のうっぷんやイライラを吐き出す方法がそれしかなかったんでしょう。ストレス発散のため、体を動かす習い事をすれば違ったかもしれませんが……。
数年して、上級生の男の子に会ったとき。
「元気か?」と、声をかけられました。「なんで声かけるの?無視して欲しい!」と思いながら、コクリとうなずくしかできなかった私。
すると、一緒にいた友達に
「小さい頃、天然パーマが可愛かったんだよなー」
と言ったのです。
そう言いたげな顔だったんでしょう。
「もしかして、いじめられてると思ってた?」
上級生の男の子は、ちょっぴり困った顔をして聞いたので「う、うん」そう答えるのが精一杯でした。
「可哀想!!!サイテー!」
上級生の男の子と一緒にいた女の子がまくし立てたので、困った様子の男の子。
「あ!ゴ、ゴメン!そんなつもりはなかったんだよ。」
と言って慌てて謝ってきました。
その後も、友達数人に責められながら去って行った上級生の男の子。私はしばらくその場でボーっとしてしまいました。
安心して何度も繰り返し自問自答すると当時に、
と思いました。
ただ、何かが違う。いつも心に引っかかるものがあったのに、いつの間にか気にならなくなっていました。
相手の気持ちは、相手に聞いてみなくちゃわからない。だから思い込みすぎちゃいけないんだ、と気づきました。
あの頃は自分が思い込みすぎだとばかり思っていました。
気にしちゃいけない!
繊細と言われたくない!
でも、大人になって気づいたのは、
と思っているということ。
あの経験があったからこそ、今の私がいると思っています。
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