HSPママの繊細を活かしたら、強くなれた話
『また転勤か…』
ため息をついたあの日、私は途方に暮れていた。
子どもたちの笑顔を守るために、必死に頑張っているのに……。
いつも不安ばかりの毎日。
HSPの私は些細な出来事にも敏感で、子育ての悩みは尽きることがなかった。
HSPのママとしての不安と気持ち
夫の仕事で転勤が多く、うちの子どもたちは保育園3回、小学校3回変わった。
そのため、常に自分のことよりも子どもたちのことを考えていた。
転入すると、
「友達ができたか」「困ったことはないか」
と、想像し気が気じゃなかった。
そして、2年弱でまた転勤の辞令。
やっと慣れたと思ったのに、またか……。
10数年、心が休まるときがなかった。
HSPの気質を活かした子どもとのコミュニケーション
HSP気質で子どもたちのことが心配でならなかった。
だから、子どもたちとのコミュニケーションは多くとっていた(と思う)。
転校のたびに「応援団長」として、子どもたちを鼓舞していた。
夫は仕事で忙しく、子育てにはあまり関われなかった。
自分自身を奮い立たせるために「応援団長」と称してがんばっていた。
心配事があれば、夫に相談。
帰りが遅い夫も嫌な顔せず聞いてくれたので助かった。
問題が解決するというより、吐き出したかったというのが本音。
子どもとのおしゃべりの楽しさと成長
「ママは絶対に君たちの味方だよ!」
当時のわたしの口ぐせ。
本気でそう思っていたし、何があっても絶対に守る!
そう思っていた。
子どもたちにその気持ちが伝わったのか、なんでも話してくれた。
転校のたびに心細くて、気持ちを吐き出したかったのかもしれない。
あるとき小4の娘から
「わたしね、女の先生は好きじゃないの。
ヒステリックに怒る先生が多いから。
先生の機嫌で怒られたり、怒られなかったりするのはおかしいよね」
と、言われた。
大人だなぁ~!
そう思った。
わたしも機嫌で子どもたちを叱ったり、イライラすることがあったから見透かされていたのかもしれない。
転校が多くてツラいこともあるけど、娘の心はしっかり成長しているんだとわかった出来事だった。
2つ下の息子も、転校を繰り返して大人になった。
「人には優しくね。自分も優しくされたら嬉しいでしょ」
と、よく話していたからなのだろうか。
分け隔てなく、友達ができた。
姉がいるからか、女の子の友達も多く
「○○くん(息子)、優しいよね。いつもニコニコしてる」
と、女の子のママから言われることが多かった。
そして、息子はおしゃべりになった。
仲良しの男の子のママは言っていたけど、うちは違った。
そして息子の友達も、おしゃべり好きな男の子が多かった。
今年24歳になる息子は、よくしゃべる。
お酒を飲むと、ずーーーっとしゃべってるか、モノマネをしているほどだ。
自分の気質を受け入れる子育て
HSPで、豆腐メンタルで……
常に子どものことを考えすぎてしまい、子育てが不安だった。
でも、いまは子育てできてよかったと思う。
転校を繰り返して、友達ができるのか、なじめるのか、と、敏感になった10数年。
自分にできることは何かと考えて、コミュニケーションを取るうちに子どもたちと絆が強くなった。
そして子どもたちはおしゃべりになって、毎日いろいろな出来事を話してくれるようになった。
つい先日も娘と3時間も長電話をしたばかり。
当時の私はこんな日が来るなんて思っただろうか。
不安ばかりだった当時の私に…
いま子育てが不安な新米ママさんに…
伝えたい。
「大丈夫だよ!」
HSPで、豆腐メンタルで…
ちっとも母親らしくない私でも、子育てが終わったいまこんなに幸せなのだから。
不安になったら、子どもをギューッと抱きしめて。
子どもからパワーがもらえるはず。
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