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月とコーヒー | 読書記録 #001

あまりにも短編で物足りないなと思いながら読み進めたら、
最後には読み直したいと思えるような、そんな本だった。

sachan

(あ、ネタバレはしないよ)

kindleって視覚的に本の長さがわからないから
何%の地点だよっていうのは教えてくれるものの、
いつ終わるのかという感覚があまりないままに、読み進めることになる。

1冊の本に24編も入っているなら、結構長めの本なんだろうな、
短編集だし、ちょっとずつ読み進めればいいか、
なんて考えながら、読み始めてみると、
1つがとっても短いことに気づきました。

感覚的には、起承転結の「起」も終わらないくらい。
でも、どれもワクワクした気持ちで読み終わる。
それぞれの世界観だけがはっきりと心に残って、
続きは何通りも考えられる気がしてきて、
何なら私が続きを考えてみたい、と思わせるような小説だな〜
って読んでたら

後書きに、以下のようにありました。

先が気になって眠れなくなってしまうお話ではなく、あれ、もうおしまい?この先、この人たちはどうなるのだろうーーと思いをめぐらせているうちに、いつの間にか眠っているというのが理想です。

「月とコーヒー」吉田篤弘

その通りだった。

すべて違う話なのに、どこか温度が同じような感じがして
世界観がじわじわと癖になってきていて、
この後書きを読む頃には、もう一度読みたくなっていました。

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