ヤコブソン・バレエ団 ダンサーインタビュー No.3 エレーナ・チェルノワ（後編）

こんにちは♪

本日はヤコブソン・バレエ団（ロシア国立サンクトペテルブルグ・アカデミー・バレエ）ダンサーインタビュー第3弾、エレーナ・チェルノワのインタビュー【後編】をお送りします！

★プロフィールと【前編（Q1~8）】はこちら★
https://note.com/impresariotokyo/n/n53ff26668265

★～★～★～以下、インタビュー～★～★～★

Q9．今シーズンはどの役を踊ることが楽しみですか？

今回はコロナウイルスによる休止期間から復帰するシーズンですので、まずは単純に舞台に戻ることがとても楽しみです。今年こそは『オネーギン』を上演できるといいなと思いますし、最も楽しみですが、長い休みの後は何を踊っても楽しいものです。

Q10．好きな役はありますか？

これまで踊った中では、ジゼルのようなロマンティックな役柄が好きですね。もっと一般的に言うと、キャラクターに深みがあり、踊りに加えてストーリーがある役が好きです。
美しい回転やジャンプ以外の何かをお客様に与え、皆さまがそれを家に持ち帰ることができるように努めています。

Q11．様々な役を演じていますが、それぞれの役の特徴を出すために心がけていることはありますか？

他の芸術からインスピレーションを得るようにしています。それは、ダンサーにとって重要なことだと思います。
例えば、私はよく映画からインスピレーションを受けます。バレエと映画は、同じ問題を異なる方法で表現していると思うので、役柄の特徴を出すために、映画でクローズアップされた場面を参考にしています。

Q12．全幕作品の主役を踊る上で、気をつけていることはありますか？

全幕作品を踊る時は、ストーリーを語ることが大切です。私はたくさんの映画を鑑賞しますが、自分が踊る時の参考になるように、同じようなストーリー、同じような問題について語っている作品を探すようにしています。
映画の動きは、伝統的なバレエのマイムよりも、リアルな気持ちが伝わりやすいので、それを舞台上で取り入れるようにしています。
それに、現代の映画をたくさん見て育った若い観客には、そちらの方がバレエを理解してもらいやすいと思います。

Q13．今後踊ってみたい役柄はありますか？

ノイマイヤー版『椿姫』のマルグリットを演じてみたいです。私はこのバレエと原作本をとても愛しているので…。

Q14．尊敬している人物はいますか？

バレエとは関係ありませんが、ビョークの作品に影響を受けています。13才の頃から、彼女のキャリアを追いかけています。
ビョークは、名声やお金のために仕事をしているのではなく、芸術のために仕事をしていると思います。これまであったものをコピーするだけではなく、今までにない方法で実験的な試みをし、新しいものを創造しようとしているからです。その姿勢をとても尊敬しています。

Q15．コロナ禍はどのように過ごしましたか？

ロックダウンとなったことで得られた自由な時間は、英語とスペイン語の能力を鍛えるための時間に使いました。変えられないこと（コロナウイルスによる現状）を変えようとするより時間を有効に使う方が良いと思ったので。
それと、アパートの改装をようやく終えることもできました。
たまには仕事から離れることで、仕事へ戻る時のモチベーションが高まることもあると思います。

Q16．プライベートではどのように過ごしていますか？

休みの日は、町の郊外で過ごすことが好きです。静かな雰囲気が気に入っています。あえて長い時間バスに乗り、本を読みながら郊外へ向かうのですが、とてもリラックスできます。

Q17．日本にはどのような印象がありますか？
日本は、私にとって初めての外国でした。13才の時、ワガノワ・バレエ・アカデミーのツアーで1ヶ月間滞在したのですが、ロシアの小さな町にいた私にとって、日本は物語に出てくるような国でした。
建物、電車、山、食べ物…すべてが夢のようで、すべてに感動したことを今でも覚えています。そして、もちろん温かい便座のことも懐かしく思い出します（笑）
それと、そのツアーへ出発する前、私たち学生は日本語のレッスンも少し受けました。迷子になった時の帰り道の探し方なんかも学びました（笑）
他にも色々思い出があります。ホテルにチェックインしたら、私達はすぐさま外に出て100円ショップを目指しました。「100円ショップはどこですか？」と道で見知らぬ人によく尋ねたのですが、ロシアの子供に付き合って丁寧に答えてくれる方が沢山いました。そんな日本人の優しさが今でも温かい思い出として心に残っています。

Q18.最後に、日本のファンの皆様へメッセージをお願いします！
私たちは皆様と素晴らしい国・日本が本当に恋しいです！バレエを通じて、忘れられない経験を皆様にお届けできるよう、日本で近いうちにお会いできることを心から信じています！頑張ってこの困難を乗り越え、また公演でお会いしましょう！  👋🏼
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長い手足を生かした伸びやかで優雅な踊りに定評があるチェルノワ。ストーリー性のある役柄が好きということで、今後初演を予定している『オネーギン』のタチヤーナ役デビューが待ち望まれます！
お気に入りの国、スペインが舞台の『ドン・キホーテ』でキトリやメルセデスを踊るチェルノワを日本でもいつか観ることができるのが楽しみですね。
（『ドン・キホーテ』上演できるよう頑張ります…！）

★エレーナ・チェルノワの【Instagram】アカウントはこちら★
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https://www.instagram.com/miss_chernova/

★ヤコブソン・バレエ団日本ツアー公式Instagram★
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https://www.instagram.com/yacobsonballet_japantour/

♦インタビュー・文♦
インプレサリオ東京/ヤロスラフ・ティモフェーエフ（ヤコブソン・バレエ）